ミグストラノート

主にVTuberの話をするよ

とにかく細いワイヤーを安価に手に入れる方法 0.047 mm

ものすごい細いワイヤーが欲しくなるときはないだろうか.思いつきそうなのがホームセンターに行ってワイヤーコーナーを見てみるというものだが,せいぜい0.25 mm程度までしかない.これでも十分細いのだが,さらに細いものが欲しい時普通の探し方では見つけることが難しい.

私が必要にかられて調べたところ,個人が普通に買うことができる細いワイヤーは,釣りのワイヤーであることがわかった.そんなに細いワイヤーを何に使うのか疑問の方もおられるだろうが,アユ釣り用ではとにかく細い金属ワイヤーの需要があるらしい.

fishing.shimano.co.jp

0.1 mm以下で.髪の毛よりも細く細すぎて視認するのも難しい.

12 mで5000円,6000円と値がはり,少量だけ欲しい場合は手が出しづらい.この細いワイヤーを模型用に販売している商品がありAmazonで買うことができる.

モデルカステン メタルリギング0.3号 約0.10mm 5メートル入

モデルカステン メタルリギング0.3号 約0.10mm 5メートル入

モデルカステン メタルリギング0.15号 約0.07mm 5メートル入

モデルカステン メタルリギング0.15号 約0.07mm 5メートル入

モデルカステン メタルリギング0.1号 約0.06mm (5メートル入)

モデルカステン メタルリギング0.1号 約0.06mm (5メートル入)

モデルカステン メタルリギング シリーズで一番細いのは5 mで0.047 mmの1500円の商品で,私も持っている.他にも,0.054 mm,0.06 mm,0.07 mm,0.1 mm,0.13,0.2 mmのラインナップがある.

艦船模型のワイヤー代わりに使うようである.これを張るのは苦労しそうだ.

極めて細いワイヤーを安価に手に入れたい人は検討してみるのはどうだろうか.

ちなみになぜ私がこんなに細いワイヤーを必要としていたかというと,微小な鉱物であるジルコン (0.25 mm以下) をシャーレから拾うために針の代わりに使用しようとした.しかし,やはり0.047 mmは細すぎて力に対しての剛性が弱かったので鉱物 (0.25 mm以下) を接着剤の中で移動させるのにも苦労した.ワイヤーが曲がってしまう.なのでもしも鉱物を拾う用途で検討している人はもう少し太いほうが良いだろう.

地質系のおすすめ本

abcdef.hatenablog.com

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過去地質系の本について紹介してきた.

最近ブルーバックスから地質関係の本が頻繁に出版されており,何冊か読んだので紹介したい.

フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体 (ブルーバックス)

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海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史 (ブルーバックス)

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時を刻む湖――7万枚の地層に挑んだ科学者たち (岩波科学ライブラリー)

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地球を突き動かす超巨大火山 新しい「地球学」入門 (ブルーバックス)

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「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体」の感想

フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体 (ブルーバックス)

フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体 (ブルーバックス)

ブルーバックスから最近発売されたフォッサマグナにしか触れていない意欲的な本.

前半 (1-4章) はフォッサマグナとはどういうものかについて初心者にも分かるように説明してある.フォッサマグナは,北部と南部に分かれておりそれぞれ成因が異なる.そしてその成因について先行研究をまとめている.

成因には必ず,日本海の拡大が関わってくるのでそれについても触れている.日本海は,背弧海盆の拡大でできた.そのメカニズムを検討するための類似例として,フィリピン海の例が挙げられている.

ここまでは良かったのだが,ここから雲行きが怪しくなる.

第五章で世界の他の場所にフォッサマグナはあるかどうかの議論に入る.

ここでフォッサマグナは何を指すのか定義していないので,この章まるごとなぜフォッサマグナに当たらないのかよくわからないまま進んでいる.著者は,大きな溝という地形の他に,背弧海盆の拡大などのシチュエーションも含めてフォッサマグナと定義しているようである.私はメランジュと同様に,フォッサマグナに成因を入れるべきではないと考えているので,意見の相違がある.

第六章では成因に対しての持論が展開される.ただ,その持論に対してそれを支持した十分な理由が書かれていないので,なぜその説を推すのかこれがわからない.


結局2000万年という最近に起きたフォッサマグナの形成ではあるが,日本海の拡大とそれに伴う西南日本の回転運動,伊豆小笠原弧の衝突という複雑なイベントを近い時期に経験しており,これが正しいという具体的な案のコンセンサスを得られていないのが現状のように思える.

最近,西南日本の時計回り回転と日本海拡大以後のテクトニクスについてのレビューが地質学雑誌に出たので読んでほしい.無料だ.

中新世における西南日本の時計回り回転

日本海拡大以来の日本列島の堆積盆テクトニクス

今後,時計回り回転の主な時期が15 Maから18–16 Maにより古くなったようにジルコンU–Pb年代測定が比較的若い中新世の多くの地層で行われることで年代論については議論が深まるだろう.

後者のレビューでも伺えるが,それによっていままで単純に思われていたイベントがより複雑だったということが判明することが頻繁にあるだろう.より分析の高度化,そして分野の細分化にもかかわらずそれを研究する学生や研究者が減っていくことが目に見えているのは悲しみ,それでもやりたいようにやるしかない.

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学会で札幌に行ったが、台風で到着が一日遅れた上に大地震に遭遇して被災した話

はじめに

学会で札幌に来たところ、今回の北海道災害で被災した。これまでここまで被害を被った経験がなく、驚かされることばかりだった。しかしそもそも今回の旅は、地震より前から始まっていたのである。

9/4名古屋から札幌に飛行機で行くはずが

5日から札幌で地質学会があり、これに研究室メンバーと参加する予定だった。今回は第125回目の記念大会で学会としても気合が入っていた。

参加するために我々の多くは4日の夕方の便を取っていた。ところが、この日はなんとあの関西に大被害を出した台風が直撃した日である。案の定フライトはキャンセルになったのだ。去年の愛媛の地質学会も二日目が台風のため中止になり、またかとこの時は気落ちしていた。台風のせいか学会初日の人の入りはかなり悪かったそうだ。しかしこれは序章に過ぎなかったのである。

9/5新千歳に飛行機で何とか到着したものの

一日遅れの夕方の便で、新千歳空港に降り立った。そして電車で札幌へ向かおうとすると、悲痛な報告が待ち構えていた。そう飛行機の欠航にしたあの台風が、北海道にまで到達し線路を倒木などでふさぎ、札幌までの鉄道を不通にさせたのである。

他の交通機関であるバス、タクシーともに長蛇の列ができていた。さらに手をひねり出し、レンタカーを他のメンバーらと共に手配してなんとか札幌へ到達してホテルにたどり着いた。ここでもケチが付いた形だが、宿近くでジンギスカンを腹いっぱい食べ気を取り直したのである。そして二日目から参加の地質学会に向けて気合を入れなおした。

9/6未明の大地震

宿に帰り寝ていると、3時ごろとてつもない揺れが襲った。鳴り響くアラーム。中越地震を経験しているので、私は一瞬でこれがただごとではない地震であることが分かった。テレビを瞬時につけると、震源の情報と震度、それと被害の情報が続々と入ってきた。地震のメカニズムなどについて議論していた。一時間ほどで一通りの情報が入ったので皆でまた布団へと入りライトを消した。

それからすぐに、停電。エアコンも消え、冷蔵庫も音を止め外も暗くなった。このあたりから今日の学会は大丈夫なのかとも思い始める。停電したので、テレビで情報を得ることが困難になった。もちろん今の我々には携帯回線は生きていたからスマホがあるので能動的に調べれば情報を得ることは容易であった。

しかし、停電といってもすぐに回復するだろうとこの時は思っていた。

朝になっても復旧しない電気

朝になった。電気が止まっているので、高層階である我々の居室は断水した。近くの6時過ぎにセコマに行くともうすでに人の列ができていた。店内の品物はおにぎりなどはすでに売り切れており、やきそばやパスタなどの麺類とおかし、飲料水などだけしか残っていなかった。信号はすべて消えていた。

部分的に強行される地質学会

学会は、中止の発表がないまま様子を見るみたいな発表がホームページでなされていた。普通ならば朝の時点で中止にするだろうが、地質屋は普段から僻地で劣悪な環境下で調査をすることが多いのでこのくらいの変わった判断では動揺することはないが、どうなるかわからないので学会員にはやや不安広がっていた。

そして、午前中のうちにポスターセッションだけ午後にやることが発表された。当然電気もないので太陽光の中でポスターセッションが行われた。トイレもほとんど使えない状態である。また交通機関はすべて使えないので一時間くらいかけて徒歩で北海道大学まで移動した。信号が消えている風景とコンビニに殺到する人はこれは被災しているという気持ちにさせられた。ちなみに北大内は人が多くのどかな雰囲気だった。一方木がいくつも倒れており台風の爪痕が至る所に残っていた。同時期に電気学会が行われており、停電なのに電気学会とはとみな笑っていた。

ポスターセッション後、大学を出て移動手段、飲料水と今夜の食糧についてメンバーで協議した。移動手段は、タイムズのカーシェアを活用した。なぜか、利用者がそれほどおらず空いていた。車があれば携帯電話も充電できる。他の人も車で携帯などを充電していたようである。飲料水は札幌市内に配水所がたくさんあり、それほど問題なく手配できた。今夜のごはんは、夜になり大半の地域は暗いもののこのころには一部の地域で電気が通るようになっており、奇跡的に開いていた中華屋に駆け込み温かいご飯にありつけたのである。

また王将や個人経営の店など多くのところで無料あるいは有料でお店が炊き出しをやっていた。コンビニはセイコーマートだけは車を利用してレジの電力を確保して暗くなるまで開き続けていた。

午後ぐらいから携帯電波がつながりにくなり、今度は情報すら得られなくなりつつあった。同じキャリアでも通じる人と通じない人がいたので、情報を得る手段がなくなったわけではなかったが。

9/7朝4時過ぎ電気復活

続々と札幌市内でも電気復活したものの、すすきのにある我々のホテルは依然として停電したままであった。

それが朝の4時すぎになってついに復活し、みな飛び跳ねて喜んだ。ちなみにこの日の地質学会並びに次の日の巡検は中止になった。電気は北大でも復活したものの学会会場は節電要請により電気が止められたのが理由のようである。昨日はやったのに今日はポスターやらないのかとみな思ったに違いない。

セイコーマートは、一度に多くの商品が入荷しそのたびに人が殺到していた。ただ、一人一人が買う量は昨日から共通してそれほど多くはない。これは、比較的早く電気や物流が復活することを見越していたのかもしれない。

停電の影響などのよる交通や物流の乱れ

札幌などでは地震そのものよりも停電によるダメージが大きかった。スマホの電池問題、新千歳空港の使用不可。電車バスがマヒ。多くの旅客が札幌に閉じ込められることになった。たくさんの日本人、外国人が駅構内やホテル前に夜でも座り込んでいた。

その交通網の混乱は9/8.9と段階的に解消され、そうした人に姿もすでに8日には見られなくなっている。一方でコンビニではまだ商品が乏しい風景がよく見られ、正常化には当たり前だがまだ遠い。

8日の段階で荷物を送る手段が絶たれている。ゆうパックもヤマトも佐川も。郵便局も8日以前は閉じていたところがほとんどだった。

被災時に役に立ったあるいは立ちそうなもの

旅先であったのでたまたま持っていた、モバイルバッテリーが特に役に立った。暗闇では懐中電灯が必要だった。これは、夜間の移動時に信号が止まった街を歩くのに役立った。

水を汲みに行くときは空のボトルが必要なのであるといい。インスタント麺が作れるように、カセットコンロが欲しかった。断水したので携帯トイレがあるとよさそうだ。

デマなど

人づてに聞いたデマは、ここに行くと水や食料がもらえる。あるいは携帯電話が充電できるというものがあった。信用のない情報に踊らされた人がたくさんいたに違いない。

最後に

明日には札幌を離れる。ここまでまともに被災したのは初めてでしかも思いもよらない停電によるものだったので本当に驚き困った。まだ停電や断水しているところもあり、震源近くでは現在進行形で被害が続いている。一刻も早い復興を祈るばかりである。

地質学会は去年といい呪われているのではとみなで噂している。

このブログは札幌駅前の快活クラブで書いている.快活クラブのフラットシートは広く,ブランケットの無料貸出しもありおすすめである.フードメニューは地震の影響でカレー関係しかなかった.実は快活クラブに行く前に駅前のアイ・カフェに行ったのだが,そこは深夜は閉まっておりこれはネットカフェ全滅かと絶望していた.

地質と地形を組み合わせる試み

地質と地形の関係性を探る試みを5年ぶりくらいにやろうとしている.手法自体は簡単で,DEMデータをもとに地形を解析してそれと地質との結びつきをみるというものだ.

地形自体は,QGISを用いてラスタ解析を行うことで斜度のデータなどが簡単に得られる.

その後,地質の情報をどうそれに結びつけるのかがよくわかっていない.調査地域にメッシュをふって,a点は何層で斜度はX,b点は何層で斜度はYみたいな情報を与えたテーブルを作って代表値でみるのがいいのだろうか.

地形の情報はたくさんあっても地質について触れているのはあんまりないので,難しい.

01.「ラスタベース地形解析」プラグインを使ってみる - QGIS入門

8.3. Lesson: 地形解析

地形環境分析のためのQGIS入門 · GIS実習オープン教材

QGIS入門 第2版

QGIS入門 第2版

簡易な岩石の偏光大型薄片写真撮影法

岩石の組織や構成鉱物を詳細に検討するとき通常の手段として薄片を作るというものがある.

これは地質屋ならば誰でも取得している技術である.薄片は岩石を板状にし,スライドガラスに貼り付け,ガラスとは反対側の面を削り光を通す厚さにまで薄くしたものである.

薄片を観察するとき偏光顕微鏡を用いるのが普通であるが,最低倍率でも20倍ほどあり,一度に観察または撮影できる範囲が極めて狭い.そのため広い範囲を観察し写真を撮る上では別の方法が必要になる.さらに通常の薄片サイズ,48 mm×28 mmを超える大型薄片のサイズ,80 mm×50 mmではさらに顕微鏡を用いる方法では困難が生じる.

この記事では簡易な偏光大型薄片写真撮影法を提案する.

用意するもの

  • 偏光板二枚 10 cm×10cm
  • iPhone
  • カメラ 
  • 三脚
  • あれば反射しないガラス板

まずiPhoneの輝度を最高にして,写真アプリから白背景を開きます.iPhone6sサイズの背景を置いておく.

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次に偏光板をその上に一枚置きます.

その上に薄片を置きます.

薄片の上に偏光板をクロスの位置で置きます.

硝子板を上に置きます.

三脚にカメラを取り付けて上から撮影します.

補足

カメラは一眼レフにマクロレンズをつけ撮影すると良いが,ない場合はコンパクトデジカメでも良い.一眼レフを用いたネガやフィルムのデジタル化の例と同様に 薄片とカメラの間の隙間に,フード (例えば黒の色紙で作った筒) を付けると良いかもしれない.多分そうするとガラスへの映り込みがなくなるのではないか.

Nikon スライドコピーアダプター ES-1

Nikon スライドコピーアダプター ES-1

Nikon スライドコピーアダプターES-1 でフィルムをデジタル化する - 酔人日月抄

偏光薄片写真には,透過型に対応したフラッドベッドスキャナを使う方法があるが,こちらの方法だと解像度や撮影時間の問題がありそうである.

この記事の方法では,薄片撮影のためのバックライトとしてライトボックスあるいはトレース台を買わずともiPhoneなどの液晶を流用すれば良いと提案した.

ぼろぼろな石の補強に使う瞬間接着剤

コニシ ボンド アロンアルフア プロ用No.1を我々は使用している.

コニシ ボンド アロンアルフア プロ用No.1 20g #30145

コニシ ボンド アロンアルフア プロ用No.1 20g #30145

amazonだと600円くらい,ホームセンターだと700円くらいの値段で購入可能だ.この瞬間接着剤の長所は,低粘度であるのでクラックに染みこみやすく,石を補強する用途に向いている.また他の低粘度の瞬間接着剤に比べて固まるスピードが早いのも特徴だ.

短所は,大量に使用すると揮発した気体によって鼻などに強い刺激があることで,使用する際は注意が必要である.

使用事例としては,野外で取った少量のサンプルの補強に現場で使ったり,岩石カッターで石を切断する前に補強で使用するなどがある.

測量野帳などのフィールドノートの紹介

測量野帳と聞くと有名なのは緑のコクヨのものである.

コクヨ 測量野帳 スケッチ 白上質紙 40枚 セ-Y3

コクヨ 測量野帳 スケッチ 白上質紙 40枚 セ-Y3

安価でなおかつ手に入りやすいということで,専門用途だけではなくてメモ帳としてビジネス用途として使われる.

地質屋は,測量野帳に書くことは以下のことである.柱状図,ルートマップ,露頭のスケッチ,露頭での詳細の情報などだ.ただし地質屋はこれらの情報を書くのに必ずしも測量野帳を使うわけではない.なぜなら類似したノートが存在しているからである.

地質学会フィールドノート

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ジオストア / 学会フィールドノート

茶色の表紙が特徴的なノート.地質学会公式.2 mmの方眼が印刷されている.測量野帳が165 mm×95 mm×6 mmで比較するとかなりでかいので (12×19cm),多くの情報を書き込めるのが特徴.その分値段は600円と高め.

地質学会のポスター賞をもらうと著者の分だけもらえる.

地団研特製 フィールドノート

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地学団体研究会(AGCJ)

真っ赤な表紙が特徴的なノート.測量野帳より縦がやや小さく,横がやや長い.粒径情報などの地質学的な情報がまとめて記載されている.ただし,前見たときは火山砕屑物の分類のところでラピリとブロックの境界が64 mmではなかった記憶がある.地団研の会員は300円.

 野尻湖博物館発掘ノート

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オリジナル商品「発掘ノート」が新しくなりました

私の友人がおすすめしていた.地質学会フィールドノートに近いサイズ (18×12.4cm).色のバリエーションが4色あるのが嬉しい.ナウマンゾウ、オオツノジカの骨格図が入っている.


人文分野

古今書院フィールドノート

フィールドノート - 古今書院 Since1922 地理学とともに歩む

おわりに

教員コラム(1) フィールドノートについて(徳丸) | 筑波大学 比較文化学類公式ホームページ

使用目的や分野によってフィールドノートの使い方は様々である.だれしもその道に入るときに先輩に使い方を習う.完全に真似をするのではないので,少しずつ変化していく.他人にフィールドノートの使い方を聞くのは楽しい.

フィールドノートという概念は,ノートそのものを指す物だけではなく,フィールドの出来事を記録した本やサイトのコーナー,はたまた施設の名前へと拡張している.これはフィールドノートに対して,多くの人が愛着があることの表れといえるだろう.

うんち博士の「生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま」

生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま

生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま

まさか生痕化石の一般向けの本が日本語で出るとは.この本が出ていること自体が,日本人の強みといえるんじゃないのか.

生物の行動の痕跡の化石,それが生痕化石.著者は生痕化石を専門にしている若き研究者だ.この本は,生痕化石の研究の歴史からはじまり,代表的な生痕化石,日本での生痕化石の研究事例などが一般向けに記述されている.

私が最も親しみがある生痕化石は,オフィオモルファなのだが,皆さんにとっては足跡化石だろう.大きくて日常で見かける代表的な物が象の足跡化石,より人気のある足跡化石だと恐竜の足跡化石がある.本書の足跡化石で私が印象的に捉えたのはカブトガニの足跡化石である.死の行進という通名がついているとおり,死ぬ直前の最後の動きが地層に記録されている.

著者の専門は,うんち化石らしく,うんちの所では熱が入る.うんちの化石を切って内容物を確認するのはすべての化石に大して貴重だから大事にしようという指標のみで触れがちな私は忌避しがちだが,学問の進歩のためには致し方ない犠牲なのである.

始めと終わりに生痕化石への心理的な障壁を取り除くために,一ページまるまる使ったQ&Aがあり,それにより読者は生痕化石について簡単であるが重要な知識を得られる.私としてはその分内容を増やしてくれという感じだが,このあたりはひとそれぞれというところだろう.

著者は若手ということもあって自身の研究について分量は割かれていない.今後,さらなる経験を積んだ後,自分の熱中してきたことについて今回以上のボリュームで語ってくれることを期待したい.

この本を読んだところマテ茶が飲みたくなった.さて私も外国調査行くか.

参考リンク

泉 賢太郎(千葉大学教育学部) - Website of Kentaro Izumi