ぼくはオンライン古本屋のおやじさん 書評

Amazonマーケットプレイスをはじめとするインターネットによるオンライン古本屋というものに興味があって、手に取った。だが、内容は予想と違った。この本は、最近のオンライン古本屋というより、インターネット初期の頃の話が大半を占めていた。それには若干驚いたが、読んでみるとこれはこれでおもしろかった。
作者がライター兼古本屋のため、文章は洗練されていて読みやすい。そんなに目新しいことは書いていないのだが、読み手を飽きさせないという種類の本だ。内容はインターネットでオンライン古本屋というものがメジャーでなかったとき、どのようなきっかけでオンライン古本屋を始めることにしたのか、や日々の業務内容、苦労したことなどである。

いつか古本屋をやりたいと思う。だが利益が出るまで、耐えるための資金と仕入れなどの初期費用をどこから捻出するかという問題がつきまとう。まだまだ先のことになりそうだ。できれば大学中に開きたいものだ。そうでないと、副業規定に関わるか見知れないからだ。未来のことはまだまだ未確定。だが一歩ずつ我うちにある計画を実行せねばならない、そう思う私であった。

ぼくはオンライン古本屋のおやじさん (ちくま文庫)

ぼくはオンライン古本屋のおやじさん (ちくま文庫)