ライトノベルを扱っている企業として日本で一番大きいのはどこでしょうか。アスキー・メディアワークス、富士見書房、角川書店、エンターブレイン、いえいえ違います。角川ホールディングスです。
なぜかというと、上記に挙げた企業はすべて角川ホールディングスのグループ会社だからです。言い換えれば、GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)やHJ文庫(ホビージャパン)、ガガガ文庫(小学館)、MF文庫(メディアファクトリー)などを除いた主要レーベルはすべて角川ホールディングスの手の中にあるわけです。
図にするとこんな感じ
- 角川ホールディングス
- 角川書店
- アスキー・メディアワークス
- 富士見書房
- エンターブレイン
ライトノベル市場は寡占状態にあるともいうことができます。そんな主要なレーベルを傘下に持つ角川ホールディングスの決算短信が出たのでその中からライトノベルに関連した部分を紹介します。
まず売上に貢献したと書かれていたライトノベルについて書きます。
「涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)」谷川流(角川書店)
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ(アスキー・メディアワークス)
「バカとテストと召喚獣」井上堅二(エンターブレイン)
「いつか天魔の黒ウサギ」鏡貴也(富士見書房)
上記が本文中にて名前が上がっていたものです。
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、書籍のうち文庫、ライトノベル及びコミックスにおいて、「涼宮ハルヒ」、「図書館戦争」、「テルマエ・ロマエ」等の各シリーズ作品やメディアミックス作品の販売が好調に推移し、ビジネス書、文芸書等も含め、これら作品の重版販売が増加し、返品率も低下したことから営業利益が期初予想を大幅に上回る見込みとなりました。
ハルヒ、図書館戦争などの各シリーズ及び、メディアミックス作品の販売が好調であり、なおかつ重版販売も増加し、返品率も低下したということで営業利益が予想を上回る事になったと書かれています。
やはりハルヒ強しというところでしょうか。図書館戦争シリーズも文庫と共に書店ではよく見かけますし、オリコンを見る限りではコンスタントに売れているようです。単純にいってスニーカー文庫が売れなくてもその分電撃文庫が売れれば全体からすると全体から見ればトントンといったところになります。もう一層の所、売れないレーベルは潰してもいいような。作品は関連企業に押し付ければいいし。
スニーカー文庫ほんとに大丈夫かな? ハルヒに頼りぱなしの様な気がします。それをどうにかしようとして失敗し続けた結果が今の状態なんでしょう。
元の資料はこちらからどうぞ。
平成24年3月期