中身がないからという理由で否定してはいけない

   お前らって、とりあえずヒロインがいっぱい出てきて、抜きゲーばりに主人公がモテモテでひたすらイチャイチャするだけの中身空っぽなストーリーが読みたいからMF文庫読んでるんじゃないのか? - 主にライトノベルを読むよ^0^/

   「中身のないラノベ」≠「たいしたことのないラノベ」 - シロクマの屑籠

ライトノベル速報中の方でも取り上げたが、こちらでも書いておく。


中身がないというのはまた事実なんだよね。何を持って中身がないとするのかは人それぞれだけど、重いテーマとか人の思いなんかを詰め込んだ作品には読み応えという面では劣る。

その批判はある意味で正しく的外れではない。批判する人たちは低俗な文学だと決めつけ、否定したいのだろう。そういった作品も確かにライトノベルの中には一定数ある。ただ、中身がないことが悪いということは必ずしもないのだ。ライトノベルの中でも極限に簡略化された作品である「僕は友達が少ない」は、その簡略化において文章や文化に貢献している。

ネットのスラングや文字表現などの使い方は素晴らしい。

この簡略化は、作者が苦労を重ねて編み出してきた技術だ。誰にでも出来るわけでもない。また、ライトノベルがという下地があったからこそとも言える。

その貢献は、賞賛されるべきことだし責められることではない。そして、何かしらの形で今後とも脈々と受け継がれていくに違いない。これらの作品群は低俗でもないし、文化的な退廃を起こす物ではない。

よって胸を張って中身がないライトノベルを書いてもらって構わないのだ。価値ある物を否定する権利は誰にもない。批判はしてもいいが否定は出来ないというのが結論だ。