- 作者: 佐島勤,石田可奈
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/12/08
- メディア: 文庫
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魔法科高校の劣等生8 3年前の沖縄での出来事の話.7巻の最後で語られていた四葉への訪問が合間に挟まれる.
今は亡きお母様と沖縄へバカンスへ.その沖縄で,深雪は達也に強制的に触れうことで,いままでの誤解を解いていく.達也が何を考えていたのか,どういう状態なのかと.そして,深雪は今のように達也を心から大切に想うようになった.
四葉の権力は,裏の世界では強いとはいえそれは政治的なものであって実際の戦闘力は思った程でもない.とはいえ,120倍の人数を犠牲とともに殺したというのだから,すごい.矛盾しているようだけど.そもそも想像していたのが,紅の九鳳院家だったのが影響している.戦闘メインだから裏13家のほうが的確だったか.それも没落して門下の兵が少ないところ.むしろ,そのストイックな仲間意識は零崎一族に近い.意外とまともな人間生活を送っていたのに驚いた.よく考えてみれば一条と十文字,七草と普通の例があったのにね.裏でなにかやっていると想像し過ぎた.
魔法師であるということは,人間ではないというように考える人が現実にいる.そしてこれが根強い.優秀な魔法師は,やはり作られた存在であって,かつては悲惨な人体実験や改良も行われていたのだろう.四葉ほどではないでしょうが.
達也の掲げる魔法師の地位向上は,魔法士にとって悲願であると言える. 人間と魔法師と同じ人でありながら別の種族のように扱われる.これがうまく融合できればいいのにね.ステップとしては,混血が進みすべての人が魔法を使えるようになると差別が少なくなるのだろう.ただ,魔法師という価値が軍事的に高いため,国の意向に左右させられそう.実現しないかな. 七草の双子は優秀らしいが,姉を凌駕するのか.
最後に,やたら双子が多い気がするんですけど,西尾維新と同じく双子フェチですか(笑).