- 作者: 赤松中学,こぶいち
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/05/25
- メディア: 文庫
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今回の表紙は白雪なんだけど,出番少ないよ.辛いよ.
まあそれは置いといて,この作品大好きだという気持ちにさせてくれる巻だった.
奇抜な展開というかアクションは今回はそこまでなかったのだが,やっぱし会話の端々に見られる赤松先生節といった言葉のチョイスがファンからしたらたまらない.シャーロックとキンジの会話とか好きだ.意外と子供っぽくて男の子という感じの言動,これはシャーロック自身も自覚していたのだけれど,こういう大人のキャラクターが素直に自分の感情を出しているというあたりが自然というか特徴的だと思う.
地質屋からしてみると,星伽の地の火山の描写とか普通に間違いがなさそうでいい感じ.いわゆる火口からの噴火じゃなくて山腹からの噴火とかの所.また火山湖だと思われる湖もあったりして,私から見てなかなか評価したいポイントがある.ハワイの噴火のエネルギーを利用するとかいうちょとなーの描写がないのが良い.ちゃんと調べて書いている感じが伝わってくる.それはいわゆる地質に限定されていないのだが.
そのせいか,キンジがあんましばかではなくて,作中で様々な知識を披露してくれるので,普通にたくさんの知識を持った有能な武偵に見えてくる.
次巻がいやぁ楽しみ.そろそろ終わりが見えてきた気がする今巻だった.でも,もしかしたらラスボスがいるのかもしれない.あと今巻はハビとコウとロリキャラが3人が出てきたよかった.近いうちに新刊も読めそうなので待たれる.AAのアニメ化,AAの漫画原作も読んでいるが,やはり小説に比べると進みが遅いのが辛いところではあるが,絵として描写されているというのは嬉しいところだ.それがさらに動くということで期待が高まる.本編の続アニメ化も待たれる.