ミグストラノート

主にVTuberの話をするよ

VTuberの実在性が失われる時 ゲーム部を例に出して

二次元キャラクターであるはずのVTuberがバーチャル世界に存在しているつまり生きているとVTuberファンの多くは捉えている.そしてバーチャル世界から人間世界へ配信しているのだ.それはもちろん現実的はありえないと皆論理的には考えているのだが,VTuber自身およびファンの間では想像力を働かせることで存在しているという共同幻想を見ている.これが人間のすごいところである.

実在性は,簡単なことで失われる.例えばバ美肉の方の場合,中の男性が配信中に露出することがあげられる.また,中傷的なスキャンダラスな内容が悪意ある身内のVTuberやアンチによってばら撒かれるなどの例もある.

ファン以外の一般人,運営や身体を作ったモデラーやイラストレーターさん,VTuberたちの中ではファンが抱くような幻想は弱いかあるいはないだろう.

VTuberによってファンが抱く幻想の度合い,バーチャル度の度合いは異なる.より人間的な振る舞いをしているVTuberさんの場合は,その度合いが極めて弱い.

つい先日人気VTuberグループであるゲーム部の中の人が運営の告発に当たるようなスキャンダラスなイベントを起こした.

ゲーム部は,生配信メインではなくて毎日上がる動画が主体であった.その内容もゲーム実況,ストーリー物,奇妙奇天烈な物などバラエティに飛んでいた.

告発が起き,騒動が起きた時,彼らのファンのそれなりの人が中の人の待遇を改善して活動を続けて! みたいなことを言っていた.同じ運営との騒動でもアズリムの時とはだいぶ違う現象である.つまりファンの少なくとも一部は,前述した幻想度合いが低いのだろう.

他のVTuberとはかなり対照的であり,つまり部員たちは二次元キャラクターに過ぎないと見ているわけである.運営会社が最後まで主張し続けた中の人は声優をやっているだけであるという考えを彼らは受け入れてしまっている.運営会社が中の人への依存を弱めたいという計画は,実に上手く行っているようである.すばらしい.

そしてこれを実現したのは,面白ければいいというネタ動画を大量に投稿してきたという戦略だろうと考える.ゲーム部は自分たちで動画を編集しているという体だったがそれはもちろん嘘だった.この嘘も,中の人でもないただの声優に過ぎないということを象徴している.彼らはキャラクターを見ているのだからある日突然声が変わっていても受け入れるかもしれない.

ゲーム部の部員は,この世には存在しない人たちであり,運営が作る動画は究極的には二次創作に過ぎないと言える.

動画主体の場合,中の人,魂側がその動画の内容に関与していることを演出で示していかないと二次元キャラクターに成り下がってしまう良い例であり,そうなりたくないVTuberは気をつけるべきであろう.逆にVTuberが引退して,単なるキャラクター,作品に戻してほしいと考える場合には有効かもしれない.

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