灼眼のシャナSⅢ 読了 

短篇集、そして灼眼のシャナ最終巻。

はじめのフレイムヘイズ同士のアメリカ大陸での戦いの最中の話とか、明らかにそれいらないよねというバックグラウンドまで書ききるのが高橋弥七郎先生の持ち味と言えるでしょう。ネイティブアメリカンと白人入植者との実際にあった出来事と経過を説明しつつ、そこに大地の四神という独自の要素を加える。調べていなければできないことで、現代モノしかかないライトノベル作家とは一線を画しています。

新世界ザナドゥへいった後のシャナと悠二との話を読めたり、フリアグネとマリアンヌに会えたりとずっと追ってきたファンからすれば二重の意味で読み応えのある巻でした。

なんやかんやいってもアニメという後押しがあったからこその売上げと今の地位だと思います。あいかわらず読みづらい文章ですけどね。下手ではなくて癖がある。そのくせが良い感じなのです。