測量野帳と聞くと有名なのは緑のコクヨのものである.

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安価でなおかつ手に入りやすいということで,専門用途だけではなくてメモ帳としてビジネス用途として使われる.
地質屋は,測量野帳に書くことは以下のことである.柱状図,ルートマップ,露頭のスケッチ,露頭での詳細の情報などだ.ただし地質屋はこれらの情報を書くのに必ずしも測量野帳を使うわけではない.なぜなら類似したノートが存在しているからである.
地質学会フィールドノート
茶色の表紙が特徴的なノート.地質学会公式.2 mmの方眼が印刷されている.測量野帳が165 mm×95 mm×6 mmで比較するとかなりでかいので (12×19cm),多くの情報を書き込めるのが特徴.その分値段は600円と高め.
地質学会のポスター賞をもらうと著者の分だけもらえる.
地団研特製 フィールドノート
真っ赤な表紙が特徴的なノート.測量野帳より縦がやや小さく,横がやや長い.粒径情報などの地質学的な情報がまとめて記載されている.ただし,前見たときは火山砕屑物の分類のところでラピリとブロックの境界が64 mmではなかった記憶がある.地団研の会員は300円.
野尻湖博物館発掘ノート
私の友人がおすすめしていた.地質学会フィールドノートに近いサイズ (18×12.4cm).色のバリエーションが4色あるのが嬉しい.ナウマンゾウ、オオツノジカの骨格図が入っている.
人文分野
古今書院フィールドノート

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フィールドノート - 古今書院 Since1922 地理学とともに歩む
おわりに
教員コラム(1) フィールドノートについて(徳丸) | 筑波大学 比較文化学類公式ホームページ
使用目的や分野によってフィールドノートの使い方は様々である.だれしもその道に入るときに先輩に使い方を習う.完全に真似をするのではないので,少しずつ変化していく.他人にフィールドノートの使い方を聞くのは楽しい.
フィールドノートという概念は,ノートそのものを指す物だけではなく,フィールドの出来事を記録した本やサイトのコーナー,はたまた施設の名前へと拡張している.これはフィールドノートに対して,多くの人が愛着があることの表れといえるだろう.