2011年本屋大賞の候補作10作が決まったよ どうせだから読もう、たまには流行に乗るのも悪くないし。


本屋大賞とは、2009年12月1日〜2010年11月30日の間に刊行された作品の内、書店員からの投票で選ばれた「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」という作品達なのである。


現在は1次審査が終わり、10作品がノミネートされた。そして、2次審査により大賞作品が決まるのだ。さて、今年の10作品のラインアップを見ていこう。




1作目、貴志祐介著『悪の教典』。

悪の教典 上

悪の教典 上

悪の教典 下

悪の教典 下



2作目、百田尚樹著『錨を上げよ』。

錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)

錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)

錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)

錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)



3作目、夏川草介著『神様のカルテ2』。

神様のカルテ 2

神様のカルテ 2



4作目、有川浩著『キケン』。

キケン

キケン



5作目、梓崎優著『叫びと祈り』。

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)



6作目、奥泉光著『シューマンの指』。

シューマンの指 (100周年書き下ろし)

シューマンの指 (100周年書き下ろし)



7作目、有川浩著『ストーリー・セラー』。

ストーリー・セラー

ストーリー・セラー



8作目、東川篤哉著『謎解きはディナーのあとで』。

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで



9作目、窪美澄著『ふがいない僕は空を見た』。

ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た



10作目、森見登美彦著『ペンギン・ハイウェイ』。

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ




一言感想
10作品を見て、どれも売りたい作品という支店で選んだだけあって既にかなり売れている物が多い印象を強く受ける。そのなかでも、読者層が若い人向けの作品が多い気がする。そして、大学生協で多く見られる物がこの中に混じっているのだ。
ペンギン・ハイウェイ』もそうだし。2作ノミネートの有川浩著『キケン』と『ストーリー・セラー』、東川篤哉著『謎解きはディナーのあとで』もそうだ。今日も生協で見たばっかりだ。悪く言えば賞による売り上げの増進を狙ったと見受けられる。賞に決まれば馬鹿売れという前例もあることだし。

さて、「神様のカルテ2」は松本の名所や地名がよく出てくる。詳しくは、松本ロケーションガイド【小説編】 - 松本経済新聞を見てもらえばいいが、深志神社や王ヶ頭などが登場し、信州の美しい自然の様子が克明に描かれていて、おすすめしたい。

さて、僕もどれかを読もうと思う。この10作の中で読んでない作品全てを読む気はさらさらないが、『ペンギン・ハイウェイ』はいま一番の候補にあげている。幻想的というか、ちょっと不思議なストーリーの作品が好きだからだ。それぞれ違った特色を持った作品達だが、どれを読むかはあなた次第。読書の秋はとうに過ぎたが、こたつで丸くなりながら読んでみてはいかがかな。暗いところで見てはだめですよ!(柚ねぇ風で)。