【時代が俺に追いついた】ライトノベルにおいて実在の都市の名所、情景と作品をリンクさせる取り組みについて

失恋探偵ももせ (電撃文庫)

失恋探偵ももせ (電撃文庫)

電撃文庫「失恋探偵ももせ」の舞台である小樽を聖地探訪あるいは聖地巡礼にいってきましたという記事が上がっていた。はじめのどうも小樽っぽいなというつぶやきから、作者さんによる確認ツイートがあり、そして開かれた現地調査オフ。続々と上がる、ここだねというツイートを微笑ましく見ていました。

ラノベの聖地巡礼的なことをしてきました - 主ラノ^0^/ ライトノベル専門情報サイト
「失恋探偵ももせ」読んで現地に行ってきた - 偏読日記@はてな
【小樽】「失恋探偵ももせ」現地調査オフまとめ - Togetter


それと同時に、ふと思いつきました。そういえば、昔似たようなことを提唱してたなと。


これこれ。

ライトノベルには実在都市が舞台の作品が少ないのはなぜだろうか? - Sa雪→書を読むこと

ライトノベルで今までにやられていない要素について - Sa雪→書を読むこと


2011年初頭に書いてから、二年余りで時代が追いついた。


というのは、冗談としてもがっつり現実を舞台としたのは、あまりなかったので斬新である。現実世界を舞台にすると、設定にリアリティがでるから個人的には好きなのだけれど。最近だとラノベには関係ないが神様のカルテとか我が松本市が舞台だし、もっと現実世界とのリンクを強めてもいいと感じる。涼宮ハルヒの憂鬱とかは、その成功例だと思う。その姿勢を生んだのは原作からなのかアニメからなのかきーぼーさんじゃないから詳しくないけれど。

今回は意図的ではない実在都市とのリンクでした。それとは別として、アニメでよくやるタイアップがある。最近だと鴨川にょろにょろとか俺妹、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」、「とある魔術の禁書目録」。千葉縛りで。


アニメからの段階で地元とリンクを打ち出していくのと同じように、ラノベの段階でもやれないか。後者は前者に比べて、地元にとって宣伝の効果が高いとはいえない。けれどもアニメ化までいければ、おもしろそう。

聖地巡礼ラノベ舞台マップ | ブックオフオンライン


ここで出てるのはアニメ化以外にもゲーム関連もある。ただ、ラノベ単体の場合は、実際にお話の舞台として絡んでくることは少ない場合がかなりある。
けれど、イチャイチャしながら帰る帰り道でもいいじゃん、登校中に目に入る景色でもいいよね。特徴的なポストや建物、よくよるゲーセン、コンビニ、近所の店、路地の猫、そういったものがラノベの世界をより現実に近づけ、キャラクターをあたかも生きているように錯覚させる、そう僕は思う。
また、実在の世界の神社やお寺を名前に使ってキャラクターの背景を連想させることや実際のお祭りを入れることで、舞台にもきょうみを持ってもらうことができる。そして現実世界の出来事、例えばあそこの公園なくなってしまうんだってと現実での特定の公園に関するすでに過ぎた事実を入れ、小説内の時間軸をずらすことで、小説内の時間が現実と比べて進んでいるまたは遅いのかを読者に推測させることなどが可能である。

このように色んな意味で面白い。
なので、もっと地元押しのラノベ募集です!
あとがきで実はどこどこでとかTwitterでもばらしてくれると嬉しいなって。

最近は、冒頭の

失恋探偵ももせ (電撃文庫)

失恋探偵ももせ (電撃文庫)

以外にも、のうりんとか、俺ガイルとか出てきて嬉しいのです。

では、無乃でした。

のうりん (GA文庫)

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