ライトノベルトリビア part1

タイトルの通り、ライトノベルの豆知識をお送りしたいと思う。今日取り上げるのは、最古のライトノベルはなんなのだろうかということである。店頭に並べられようになり一つのコーナーを作り上げているライトノベルであってもその始まりがあるはずである。

けれども、ひとつ問題がある。大学生である僕ではライトノベル誕生の時を生きていた訳もなく、またそれに関する書籍も保持していない。だからといってあきらめることはせず、地道にGoogle先生で調べてみることにした。

すると、まずライトノベルという名前が初めてこの世に登場したのは「富士見ファンタジア文庫」と「角川スニーカー文庫」であるらしいということが分かった。最先端をひた走る電撃ではなかったのか? 驚き。

そしてその2者の内、ライトノベルの名を冠して出た作品はスニーカー文庫寺田憲史「バビ・ストック1 果てしなき標的」であり、1986年1月に刊行されている。もちろん絶版である。

ちなみに、富士見ファンタジア文庫の初作品は田中芳樹「灼熱の竜騎兵(レッドホット・ドラグーン)〈PART1〉惑星ザイオンの風」であるそうだ。これも絶版。

どちらも絶版だが、まあしょうがない。ちなみに、レッドホット・ドラグーンはその後EXノベルズで再刊行されたが、また絶版になっている。

だが、ライトノベルという言葉が生まれたのは角川スニーカー文庫ができた後1990年初頭であるとされている。wikipediaの該当ページではライトノベルという言葉が、パソコン通信上のユーザーによって作られたことを示している。そして、インターネットの普及によって購読者同士での交流が盛んになった2000年頃になって一般にも普及したらしい。ということは、ユーザーから出版社へ輸入されたいう認識でいいのだろうか。


けれども、ライトノベルという言葉が使われる前にも、コバルト文庫ソノラマ文庫という物がありそちらを入れるとさらにさかのぼり1975年になる。この説が有効だが、ウルフガイ・シリーズという作品を最古の物という説もある。

後追いでライトノベルという枠に当てはまる作品を拡張したということは確実だろう、それではそもそも明確な定義がない以上最古が定まるはずもない。一番がを突き止めることが好きな僕としてはいらいらの温床だ。ただユーザーから出版社へ輸入されたのならば、生み出してである出版社が自称するようになった瞬間があるはずだ。それはいつなのだろうか。疑問の余地は残る。


参考資料

ライトノベル - Wikipedia