H+P 1巻、2巻 感想

H+Pを2巻まで読みました。

うーん、微妙。よくあるハーレムもので、主人公がお姫様たちと子をなすことを求められるという話。主人公は女しか魔法が使えない世界で男でありながら魔法が使えるらしいということと、過去に同じように男でも魔法が使える人がいたということがリンクしそう。

ただ、この設定も使い古されているし、ありきたりである。

しかし、読みやすく、お姫様たちとのHな交流があるということがこの作品のミソではないだろうか。

ライトノベルにおいて最近アニメと同じように言われていることは日常系作品が増え、更に萌えに特化しすぎてどの作品も同じに感じるということや中身が無いということである。実際のところ、アニメの日常系作品、例えば四コマ作品からの派生はその傾向が特に強いと思う。

前述したとおり、ライトノベルにおいてもそういった日常系作品が中身が無いということにあたるのかなと思っていたのだけれど、そんなことはなく、むしろファンタジーラブコメのほうが中身が無い気がする。シチュエーションとキャラ萌えの極地である。

一方で、日常系ライトノベルは、その根幹をなすテーマがある。例えば、俺修羅ならば恋愛アンチをどのようにして解消するのか、はまちならばぼっちでもいいとか、表の手ではなく裏の手でも問題を解決できるとかである。それは、物語全体でもあるし、各巻ごとにもあり、それらが組み合って作品ができている。

いわば一つの完結したストーリーの集合体がシリーズというわけである。

この作品を二巻までではそれがなかった。行き当たりばったりというのが適切か。この後どうなるのかは見守りたいが、少し不安であるし、ストーリーのつかみとしては2巻ではなく1巻にまとめてもいいのではという内容であったという話。