ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期 7話をみてしっくりこなかったので書く

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この回で私立浦の星女学院を廃校が決まってしまうことになる.それは入学希望者を期日までに100人集めるという目標が達成されなかったためである.ただ,全編を見てなにか釈然としないので書く.

ある種の目的,この場合は輝きたいと廃校をなしにしたいという2つの目的のために努力してきたわけである.廃校を救う上で本当にすべての努力を払っただろうかという点において疑念が最後まで残った.それはやはりすべての情報が視聴者に提供されていないために,取れる手段はないんだよというどうしようもなさが伝わってこなかったからだと思う.

Aqoursが単なる生徒の集まりで,ほとんど手段をもっていないのであれば最後の手段としてラブライブを持ち出してくるのは分からなくもない.しかし,鞠莉が理事長をやっていてさらに学校の経営者が鞠莉の父親であるためにただの生徒の集まりではなくなっているので生徒であり,運営側でもあるという複雑な組織になっている.

これにより本来はとれる手段はラブライブだけではなくて,金がないなら銀行に行ったり,教職員や教育委員会と話し合うこともできただろうにそれが一切語られない.鞠莉越しの会話でしか実情は伺えないし,現場にいない父親に統廃合について決められるのも納得感が薄い.

最後だって,SNSを通じて登録してもらえるように頼んだり,ラブライブの予選会場で告知したり,それこそ千歌が言っていたように駅で呼びかけたりするなど方法はいくらでもあった.夜遅くに駅前で呼びかけしていれば警察が来て炎上芸ができるし,なにもしないで見守りあと少しだったけどだめだったのは悲しい最後だ.

前述したように一番の謎は,教職員がなにをやっているのだろうかということだ.自分の職場がなくなるかもしれないというのは一大事である.統廃合元で再雇用されるだろうとはいえ環境がいきなり変わるのは大変であるし,そもそも学校が来年どうなるのかが分からないまま学校にいるのは不安ではなかろうか.この構図は,物語の中で両親が出てこない主人公の家庭のようである.

統廃合にかかわらずとも,進路のことで悩むとか成績が悪くて呼び出されて怒られるとかそういうエピソードを描いても良かったのでは.なんというか高校が舞台である必要性がない気がする.

ラブライブはめんどくさい過程を省いて一つのテーマを描く単純かつ純粋な物語であり,それはサンシャインも初代も同じである.いわばファンタジーだ.

初代の時は穂乃果が超人的で,皆をまとめ上げた敏腕社長だっためなんとか最後まで突き進めたが,サンシャインでは皆で努力してなんとかするという側面が強かったためファンタジーな世界に常にいることができなかった.

これからラブライブにシフトするが,一応はうまくまとまると思う.だが名作になれるかというと二期のここまでのストーリーが影響して難しいと感じる.

ただし,ラブライブプロジェクトの良さはアニメのストーリーだけではない.二期が納得できない出来であっても私も含めて皆ラブライブが好きであることに変わりはないというのが真実だ.

追記

ラブライブサンシャイン!!で浦の星女学院を統廃合の危機から救うには? - ミグストラノート

思い出してみると私は一期でも同じ事を書いていたし,違和感は結局消えなかったなあといった感じ.一期の頃は家のお金をある程度使っていたぽいのでさらに制約がました感があった.