苗木城,それは岐阜県中津川にある山城である。
この城の何がすごいのか。
花崗岩のゴツゴツとした山を利用していることにある。
上の写真は苗木城の上半分を撮影したもので,画面中央の天守閣に当たる部分は巨石の上に京都の清水寺で使われるような懸造り(かけづくり)を用いて足場を組んで作られていたとされる。
<a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Alpsdake" title="User:Alpsdake">Alpsdake</a> - <span class="int-own-work" lang="ja">投稿者自身による著作物</span>, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
天守からの眺望も素晴らしい。
アクセス方法
バスの本数が少ないので車がないとアクセスがやや大変である。
中津川駅から加子母総合事務所前行きのバスに乗車し,苗木で下車。そこから徒歩で20分程度で天守まで行くことができる。
バスが1時間に1本くらいしかないので,タイミングを合わせて行く必要がある。
バス停から住宅街を通り,苗木城へ。途中には要所要所で道案内がある。
麓には城主を務めていた遠山家の史料館があるので,寄っておきたい。史料館の裏から,苗木城への道にアクセスすることができる。玄関前には竹杖もおいてあるので借りると良い。
その他写真
天守に行く途中には,高森神社という神社がある。かつては龍王権現であった。遠山史料館に行くとわかるが,苗木では相当激しく廃仏毀釈運動が行われ,ほとんどの寺が破壊され,仏像なども壊された。おそらくそれに巻き込まれて神社として,いまあると思われる。
冒頭の苗木城全景は,この道中から撮影した。
途中には花崗岩の巨石があり,その隙間が風穴となっている。氷が蓄えられていたそうである。現在はコウモリの巣になっている。
感想
前から行きたかった場所なので行けて嬉しい。思ったよりはアクセスが大変でないが,臨時でもない限り城の登り口にバスが止まらないのが難点である。
城内も整備されていて,移動しやすい。ただし夕暮れは電球もないので何も見えなくなる。逆に天体観測とか良さそうなぐらいである。
いい感じに宣伝すれば,年間20万人くらい人がきそうなポテンシャルを秘めている城だと思う。
帰りに栗きんとん,芋金時,お茶を買って帰った。中津川駅には,数少ない立ち食いそば屋もある。