ダウンロードしたXML柱状図データを用いて,CADやillustratorで使える柱状図dxfデータ(簡易柱状図)を生成する方法

できること

ダウンロードした柱状図データを用いて,CADやillustratorで使えるdxfデータを生成する。

対象読者

地質技術者,地質研究者・学生

はじめに

最近の情報公開時代の到来により,地質図データや柱状図データが広く公開され,またボタンひとつでダウンロードできるようになった。

しかし,そのデータをどのようにして使える形にするのか,例えば断面図や柱状図対比図の作成等の目的で使用できるようにするのかについては情報が少ない。この記事ではダウンロードした柱状図データを適宜課金を伴いながら,CADやillustratorで使えるdxfデータへ変換する方法についてまとめる。

手順1

  1. 地盤情報データベースから柱状図データxmlをダウンロードする。
  2. Kiso-Cloudを契約する。初期登録2週間は無料。
  3. Kiso-Cloudにログインして,レンタル運用の欄から断面-BASE.NETをインストールする。
  4. 断面-BASE.NETに柱状図ファイルを読み込んで,縮尺などを調整して表示させ,dxf出力する。
  5. ダウンロードしたdxfファイルをCADやillustratorで開く。

関連リンク

kiso-cloud.com

地盤情報公開サイトログイン

補足

断面-BASE.NETは,開発がうまくいっていないためか,あるいはコストが払われていないためかで開発が止まっているので,設定項目が少ないためいまいち使いづらい。

そのため断面-BASE.NETではなく旧ソフトの断面-BASE/WINを使用するのも手である。ただし断面-BASE/WINはxmlファイルを読めないので一度独自のborファイル形式に変換する必要がある。

変換方法は,同じレンタル版運用の柱状図作成ソフトである柱状BASE.NETで読み込み,borファイルで書き出すか産総研のボーリングデータXML変換システムで変換する方法がある。後者は一括変換できるため,たくさんデータがある場合に向いているが,仕様上うまく変換できない場合があり,その際はエラーコードに従って柱状図データを編集する必要がある。

手順は以下のとおりである。

手順2

\1. 地盤情報データベースから柱状図データxmlをダウンロードする。

\2. Kiso-Cloudを契約する。初期登録2週間は無料。

\3. Kiso-Cloudにログインして,レンタル運用の欄から断面-BASE.NETをインストールする。

\4A. 柱状BASE.NETをインストールする。柱状BASE.NETでxmlファイルを開いて,borファイルへ変換する。断面-BASE/WINに柱状図borファイルを読み込んで,縮尺などを調整して表示させ,dxf出力する(設定で断面図全体か,孔ごとか選べる)。

\4B. ボーリングデータXML変換システムをインストールする。起動してXMLをCSV形式・柱状BASE形式に変換を押す。柱状図が保存している変換前ファイルを指定する。基礎地盤柱状図へ変換ボタンを押す。ダイアログに従い,変換先フォルダの参照から変換先ディレクトリを指定する。変換実行を押す。4Aと同様に断面-BASE/WINに柱状図borファイルを読み込んで,縮尺などを調整して表示させ,dxf出力する。

\5. ダウンロードしたdxfファイルをCADやillustratorで開く。

関連リンク

gbank.gsj.jp

ボーリングデータ処理システム

以上。