講談社ラノベ文庫が新たにできますが、ライトノベルレーベルの増加についてあなたはどうおもいますか?

講談社ラノベ文庫が新たなライトノベルレーベルとして登場してきた。それについては、ざっとしたことをこちらで書いたのでよかったらどうぞ。

講談社ラノベ文庫 創刊ラインナップ公開したよ - ライトノベル速報中

創刊時のラインナップは既に発表されている。それに関連して、平和さんが過去のライトノベルレーベルが創刊されたときのラインナップについてまとめられている。

近年のライトノベルレーベル創刊ラインナップを並べてみる - 平和の温故知新@はてな
「このライトノベルがすごい!文庫」と他レーベルの創刊時を比べてみる - 平和の温故知新@はてな

講談社ラノベ文庫は、8作品でスタートする。新人一人とベテラン、ノベライズ(漫画とアニメからの派生)という布陣でいいよね? 
よって、ガガガ文庫に最も近い。作品数もガガガ文庫の10点に対して講談社ラノベ文庫の8点、執筆陣の構成も似ている。ガガガ文庫は、他の文庫とは大きく違った青春モノ重視や『羽月莉音の帝国』を始めとする経済ライトノベルを扱うなどのような独自性を打ち出してそれなりの地位を獲得している。一迅社文庫も大ヒットこそ無いもののそれなりの知名度を上げてきている。一方でスマッシュ文庫メガミ文庫HJ文庫はかなり微妙。置いていない本屋も多い。
またGA文庫は、ポリフォニカ文庫からの脱出の道筋が見えてきたところ。このラノ文庫はあんまり売れていないのにも関わらずなぜか本屋でよく見るが、たぶん赤字だと思うので数年後にはなくなっているかもしれない。

そこでタイトルの質問に戻るわけだが、僕としては僕としては新規参入を大いに歓迎する。なぜなら、それが摂理というものだからだ。生まれては消えを繰り返す、そうした新規参入が業界に風を吹きこむ。それは出版業界のみならずライトノベルに於いても同じだ。ならばそうした意欲的な取り組みをする出版社、企業を歓迎しよう。それが僕の見解である。

ただし、一つ言っておく。例え上手くいかなくとも新人賞を作ったのだからその作家を何年かは使ってあげなさい。新人作家が一シリーズで打ち切り、放り出しにあったとき、そこからの奮起は極めて厳しい。いたずらに人生を狂わすことはやめて欲しい。だから、最低でも10年は戦うという長期的な視野と資金力を持つこと。

プロライトノベル作家人口密度がこれ以上増加しないほうが好ましい*1。今でも過剰なような気がする。新規参入に伴う良作品、素晴らしい作家が生まれることを願う。

*1:人口密度ということがポイント。職の口が増えれば作家人数が増えても上がらない