通常では考えられない、地上12メートルの松の枝で発見された首吊り死体。現場近くの神社では『ηなのに夢のよう』と書かれた絵馬が発見された。その後も奇妙な場所での首吊り自殺が立て続けに発生していく中、西之園は反町愛の恋人である金子から両親の飛行機事故の真相を知らされる。
Gシリーズ (小説) - Wikipedia
西之園萌絵の両親が、飛行機事故で亡くなっているが、その真相が明らかになったお話。
ミステリではないというひとがいるけれど、まあそう言いたい理由もわかる。首吊り自殺の真相もさらっと最後のほうで解かれちゃうし。大仰な解説がされるわけでもない。むしろなぜ自殺をするのかというそういう思想的なことがメインなため、ミステリ的な謎の関わりが物語に対して弱い。
それでも面白い。ミステリではないとか、どうでもいいかな。面白ければどうでもいい。
後、紅子さんと保呂草さん出てくるし、他のシリーズとの繋がりが見えて楽しい。あっちのシリーズ超音波以後読んでないのでどうなったのか分からないのが残念だ。
裏で暗躍しているように思える真賀田四季の存在が本当に大きい。天才とかいうくくりで片付けられるものではなさそう。もっと上位の神に近いのか。宗教にも近い尊敬を得てるし。
読んでなかった『ηなのに夢のよう』を読んだので、満を持して『目薬αで殺菌します』に取りかかりたい。