記事中に貼られている他の記事へのリンクはほとんどクリックされないことについて

記事中に貼られている他の記事へのリンクはほとんどクリックされないのが事実だ.

誰々さんはこう言ってますみたいに文章中に他のブログの記事のリンクを張っても,ほとんどクリックされない.

例えば,

2013年秋版:データ分析初心者にお薦めする「基礎を本当にゼロから学ぶ」ためのテキスト5冊 - 銀座で働くデータサイエンティストのブログ はてなブックマーク - 2013年秋版:データ分析初心者にお薦めする「基礎を本当にゼロから学ぶ」ためのテキスト5冊 - 銀座で働くデータサイエンティストのブログ

で,もう一つのサイトが微妙に言及されている*1が,アクセス解析したところこのリンクから来たのはほんの10~20人と行ったところだった.ものすごいアクセスがあっただろうに.

同じようにサイドバーに張られたリンクをクリックする人もほとんどいない.

何かのきっかけでその記事にたどり着いた人は,その記事だけしか見ないで,たいてい直帰する.この直帰率を下げるために,関連記事などを導入するわけである.

ただし,リンクでも,そのリンクが重要なものであるとクリックされることが多い.

例えば,記事の一番始めに,誰々さんの所の記事を試してみましたといったように,目立つように貼る場合である.誰かのブログを参考にしたのならば,記事中に適当に潜ませるのではなく,始めに記事へのリンクを貼るかもしくは引用ブロックをつかって目立つようにして示したい物である.誰かの成果を奪うような卑怯なことは嫌いだ.

誰かの記事から引用するというのは,はてなブログダイアリーで多いよねというのは,まだはてなブログダイアリーがまともである証拠だ.サイエンスの世界では,誰かの発表したことを自分が考えたかのように書くことは一番やってはいけないことだ.なので出典を書き,しっかり引用するというのは,ルールなのだ.こうして誰かに評して貰うことでその考えが良い物なのか悪い物なのかということを議論して貰えるのだ.また,自分だけで考えたことは,独りよがりになりがちである.そして,先行研究をかみ砕いて自分の考えに生かすことは,アイデアをより素晴らしい物にするために必要なプロセスである.

そうしなければ,考えは受け継がれないし,スムーズな発展の障害になる.このように,考えという物は受け継がれていく物なのである.例えブログの記事にせよ.

まとめ

そういうわけで,しっかりリンクを提示しアクセスを飛ばすことで先人へ敬意を払い,そして引用することで自分の考えに生かすということは推奨されるべきだと思う,

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

これ,家にあるんだが読んでない.名著だから,読みたいんだけどな.積読崩さないと.

*1:このことに何か言うわけではまったくありません.むしろ本筋とは関係ないのに,言及してくださりこちらとしてはありがとうとしか言いようがないです