- 作者: 新木伸,あるや
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/03/19
- メディア: 文庫
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GJ◎が楽しかったのには二つの理由があると考える。
一つ目。
やばい、GJ部四コマじゃないほうが面白い。話がブチ切れないで展開していくから自然な感じがする。前から思っていたのだけど、無理して四コマにつまり四ページに収めようとするとどうしても話の広がりにかける。また、四ページの話を連続して(GJ式ローテーション)で繋げていくと途中に入る挿絵が煩わしい。早く読みたいのに間を開けさせられている感じがするのだ。
絵本の場合絵と同時に文章が入る。それは絵本は文庫サイズでは当然無くハードカバーより更に大きいサイズを採用しているからできることである。キノの旅の絵本がある(CD付きのとか)が、あんな感じで大きめのサイズで出せばよかったのではと思う。その方があるやさんのかわいい絵も楽しめるしね。
二つ目。
今までの関係性が大きく変化したことでより魅力的になった。
劇中で卒業後みんなで某所に集まっているところで、タマが抱きつくところいいよね。部長たちが卒業した後のGJ部を見たいと強く思う。ファミレスでの話で出てきているのを少し読んだだけで興味がわく。キャラクター的には紫苑さんも真央、きららもいなくなったので、むしろ後退しているのにね。
10%生々しさプラスだとなおよろしい。GJ部無印は、そう美しすぎて読者が遠目から眺めている感じだったのが、キョロと同一視できるようになった気がする。
一方で、カラーの挿絵を温泉や水着に使わなかった。これこそが新木先生が考えるGJ部というものなのだろう。挿絵の指定は作者、編集の手が入るから、やろうと思えばできたはずなのに。
GJ部の本質から外れた僕が述べたようなことは同人とかスピンオフでやるべきなんだろう。特にスピンオフ、漫画でやって欲しい。はがないも星奈メインとかあるし、コミカライズに消極的なガガガ文庫ももっと頑張ろうよ。あの漫画は素晴らしいけど負担になるし、もっと他の人が描いてもいいと思う。とあるみたいに。
ということでGJ部◎2に期待していいですよね。