たまに地球は神様が一瞬でつくったとか、神によって作られたということをいう人がいるが、僕としては理解に苦しむ。なぜなら、今の大地は一瞬で作られたわけではないからだ。
現代地質学は、神によって地球が一瞬で作られたという考えを完全に否定したという大きな意義がある。それ以前は、この考えから逃れることはできなかったのである。なので自分たちの考えを、ねじ曲げて神様に合わせていたのだ。
例を出すとノアの箱舟がある。
現実には過去があって未来がある。過去は現在の鍵であるといえる。今の原則、例えば地層は堆積時は水平にたまるなどは昔も同じである。そして逆転などを除けば、地層は下のほうが古く、上のほうが新しい。
日本に限っても、最近までは日本列島は大陸の縁にあり、日本海の拡大により大陸から離されたということを理解しておかなければならない。今の姿であるのは、神様のおかげかもしれないが山も川も平野も海も常に変化しているということを忘れてはいけない。
パンゲアという超大陸がかつてあったことを皆知っている。その前にもいくつかの超大陸があったし、もっと過去にはサッカーボールの皮みたいに無数の大陸が存在した。これらの大陸は離れたりくっついたりを繰り返している。
なので、運命を神と関連付けるのは可能だけれど、人も大地も変化していて同じものは二度とないということを常識として持っておくべきである。