好きなハーレムの決着の付け方

東京皇帝☆北条恋歌1 (角川スニーカー文庫)

巻を重ねるごとにライトノベルではヒロインが増えていく傾向にあります。

学園ものでもファンタジーでもそれは変わりません。例えば、ファンタジーの場合、最近の作品では火の国、風の国物語でもハーレムエンドとなっていました。

しかし、ライトノベルは打ち切りであろうと何らかの形で決着を付けなければなりません。それには、誰か一人を選ぶなり、全員と付き合うなり、全員と別れるなどいろいろエンドがあるでしょう。

僕の場合、ハーレムのまま終わるのがいいですね。誰か一人を選ぶのではなく、すべてを選ぶということです。ハーレムエンドといやつ。
一人を選ばないことで、ヒロイン同士の間で争いが出ることもあるかもしれません。ただ、主人公の愛情が全員に向いている限り、自分オンリーの愛が欲しいという動機以外で争いは本格化しない気がします。彼女たち同士でも、理解し合えると最高です。平和的に見てという意味で。

よく鈍感な主人公で最終巻間際まで好意に気づかないというのがありますが、それは嫌いです。ぶっちゃけ早く付き合えよお前らみたいなことを長々と続けると物語的にぐだります。よく主人公な鬱なことでいつまでたっても悩み続けるのと同じです。克服することで人は成長しますが、克服したはずの問題に対して何度も同じところへ戻り悩むのは読んでいるこっちが苛立ちます。それは、鈍感なラノベの主人公と同じです。

高校や中学時代の女の生徒会長やかっこいい女の先輩などへの憧れに似た百合的な感情は卒業とともに消えると聞きます。高校の時のハーレムもいずれは消え、最後にはもしかしたら誰もいなくなるかもしれません。常に一人を思い続けることを何年も続けることは全ての人に可能であるかどうか、それは懐疑的です。

ですから、ハーレムから離脱しほかの男へ移るヒロインを見てそれを許す心意気がなのかもしれません。それを許可する主人公に彼女に対して愛があったのかと言われれば、いつの間にか愛はなくなっていたのでしょうね。あるいは、悔しさを噛みしめて彼女のためを思ってということも考えられます。

当たり前になっていたその関係にピリオドが打たれようとするとき、主人公はハーレムそのものに決着が必要なのかも。一人の問題ではなくメンバー全員の問題なのだから。一番が変わるのなんてよく変わることです。

つまるところ、慌てて決着を付けずとも時が解決してくれる。だからいちゃいちゃぺろぺろのハーレムのまま終わって欲しい。それが僕の理想だったりします。


「余談」
結局、鈍感な主人公によるすれ違いがみんな嫌いなだけじゃないの。それによって報われないヒロインが出てくるから。ゲームでもハーレムが好きだし。だからといって敵を殺さないで生かすことでヒロインにするのだけはご都合主義的で嫌いかな。むしろ、現実的には甘い対応は死を招く。

ぶっちゃけ、男というのは誰かに誘惑されればすぐ手を出してしまうもの。それを他のヒロインが許容または知ることが出来ないのであればいいんじゃないと思います。読んでるこっちが楽しいし。ハーレムを嫌いな男子はいないよね?。百合みたいに。きっと。

なぜ彼女たちが好きになったかよく分からないという凡庸な主人公もいます。僕は疑問を持っても、まあいいのではと流します。その典型例が、優しいだけの主人公でしょう。俺も優しいのになぜ同じぐらいもてないのみたいな疑問。東京皇帝☆北条恋歌の主人公である一斗もその一例。4と8と9の巻では実際活躍するので彼に関しては潜在的な能力を見出したのかもしれません。それなら見る目のあるヒロインたちすごいな。

ただ、そういう能力とは別に会話がしやすいとか話が合うとか、ツッコミの能力が高いというのはそれだけで魅力であるに違いありません。主人公補正はむしろそっちにあるのかと考えます。かっこいいけど、話が合わない人に長い間付き合う女の子なんて常識では考えられない。あくまでもジャニーズへの憧れのような王子様志向でしょう。いずれ破綻します。相手が裏切るかも。
幸せを求めるなら話していて楽しい人を選ぶべき。なので、ヒロインが主人公に惚れるのは一目惚れ以外だと、話が合って一緒にいると楽しいパートナーだからというのが理由だと思います。


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ISもハーレム。二人以上だとハーレムなのかな。