ラノベのイラストを重視しないラノベ読みの話

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この話について書こう.

この問題,ラノベの絵をあまり重視しなくなる問題はずっと考えていて,理由がいまだに明確でない.

確か,昔は凄いこの絵(イラスト)が好きだなとかよく感動していた気がするんだけど,今はあんまりそういう感動したとかは思わない.上手い下手,絵柄が好き嫌いは見てて思うけどね.

絵に関しては,トップのカラー絵,挿絵共に,文章により読者に与えたイメージをより強固にするためという使い方を脳内でしている.例えば,Aはこちらから歩いてきてBに会ったんだや,こんな風景の所で会話していたんだ,あるいは,表情とかだ.モノクロの挿絵の場合,キャラと構図で構成されていて,背景とか描かれていないのを見るに,最後のキャラのその場面での位置関係(構図)と表情を表現したいのかなとしか思わない.ある世界の一部分だけを切り出したのがラノベの挿絵のマジョリティだから当たり前なんだけどね.

そんなふうに補完的な役割を果たしている,あくまでもメインが文章であるラノベにおいて,挿絵がだんだん重視されなくなるのは当たり前かもしれない.文章を読んで理解したことをイラストで補正するみたいなことをやっている.

それと,自分は文章の方が何をやっているのかをイメージしやすいし,感情がつかみやすい.昔から本を読んできたから,活字を読んで物語を作り上げていく事に慣れている.理解しやすいし,頭にすんなり入ってくる.一枚絵渡されて,はいあなたはこれを見てどう思いましたかと言われても困っちゃうみたいな感じ.そのようなこと言っているから,絵はあくまでも副次的な物といった印象をラノベに関しては持ってしまう.

小説家になろうの大部分の作品には絵が付いていないわけだ.しかし,それでもあれだけの人がむさぼりつくように読んでいる.ラノベの読者でも,なろう作品好きな人はたくさんいるし,彼らはラノベと違って絵がないから嫌とか苦手とかは言わない.究極的には絵なんて,あってもいいけどなくてもいいみたいな感じ.これだけ,識字率が高い日本特有の現象といえるかもしれない.若い人でも活字を読んでいる日本は素晴らしい.

記述の通り,イラスト一枚だとストーリーがイメージできないので理解が難しい.これが2ページくらいの短編漫画になるとすっかり変わって,理解しやすい.そして文章でも漫画みたいな感じで理解しやすい.美術館行ったとして,絵がたくさん並んでいて圧倒はされるけどよく分からないなって印象を受ける.その絵にいったいどんな価値があるのかさっぱり分からない.上手い下手はあるが,何を伝えたいかがさっぱり理解できない.

イラストがないのがラノベといっていいのかは僕には分からないけれど,実際普通の本にはないし,WEB小説にもないので,ラノベの本質は文章あるというのが僕の考えだ.読めば読むほどその本質に近くなるので,イラストを重視しなくなる.そんな感じのことだと考えてます.以上.

魔法科高校の劣等生,作者はある言葉を提示してそれを後からそれを定義するという形式をとることが極めて多い.読者に誤解を与えたくないというのが理由だろう.僕は好きです.あの斬新な書き方.