最近読んでいる本

砂 文明と自然

砂

海の砂丘から川、砂漠、すなについての文学の中での記述までひたすら砂について書かれている。

正直、半分気合で読んだが飽きてきている。なぜかというと、作者は専門的な知識を地質屋なので持っていて、それが各所で伺えるのだが、深く記述しようとすると扱っていることが多すぎてスペースがたりずに、とりちらかっている。地質関係者からするとかゆいところに手が届かない感じでむずがゆい。評価に困る本。

遥かなるケンブリッジ

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)

藤原正彦さんの本はかなり読んでいるが、どれも好き。これはケンブリッジ大学に奥さんと子どもと短期滞在していた時のことを書いた本で、彼が感じたイギリスのことが書かれている。

私は、アメリカに留学していたときのことを書いた本が彼の著作の中では一番好きかな。また、一時期ベストセラーになった国家の品格にはだいぶ影響された。今読んでみると、議論が右に左にぶつかり合うとジョークを言ってうまく緩和させる能力に長けているという印象を受ける。どのエッセイも素敵なので、読んでほしい。