新人ラノベ作家暴走問題が少し前に話題になった.Twitterで自分の経験,聞いたことをあたかも業界全体に起きているように主張することである.
そしてそれらの誤解を生む行為に対して真摯な説明をしなかったり,開き直ることが一部の反感を買った.
これらの根底には,まとめサイトがあおり目的でラノベに対して記事を書くことやラノベをあまりあるいはまったく読んでいない人が自分の読んでいる物,触れている物が価値ある物であることを強調するためにラノベをおとしめる発言をすることへの反感がある.そしてそれらの先頭に立っていたのが,srpgloveさんだった.
それにたいしてぬんぬんさんは完全に誤解を生まないツイートをするのは難しいとフォローし,さらにふだんから煽りツイートやまとめをつくっているあなたが言うのはダブルスタンダードではと述べた.
二人に限定して考える.srpgloveさんは自分が気晴らしでまとめ等を作っていてべつに正義感のみを持ってやっているわけではないことを自覚している.ぬんぬんさんは昔からツイートは個人のつぶやきであって他人が結果として誤解してもそれは誤解した人間が悪いみたいな考えのように思える.
二人の考え方の違いがすれ違いを生んでいる.
私は作家たる者,言葉を扱う者として自分の発言には常に細心の注意を払うべきであると捉えているので,ぬんぬんさんの意見には賛同しない.
そんなことを書こうと思っていたら,批判された作家自身が団塊の世代みたいなことを言い始めたので驚いた.台湾の人っぽい感じの展開だ.編集部は就職内定の時期に大学生がよくやるように新人作家にSNS講習会の受講を義務づける方がよいのではなかろうか.
普段の言動があれな人が正論をいうのはおかしいという考えは一理ある.例えばやくざが敵対する組員に殺されたとしてそれをみた市民はその死をむごな市民が殺されたときと同様に悲しむだろうか.狼少年っぽい話である.
しかし,普段の言動と主張は切り離すべきというのも一理ある.例えばいまは話題のはあちゅう氏がその良い例だ.普段からセクハラ発言をしていた人が過去の受けたセクハラを告発した.このときおまえもやっていたのではという人が言うがそれは分けて考えるべきだろう私は感じる.
であるので私は,srpgloveさんの主張に同意するし,彼あるいは彼女をブロックしない.
同様に作者の主張と作品は分けて考えるべきだ.