はてなブログだと,やはりメジャーな勢力としてはプログラマー関係が強い.あくまでも自分の見ている範囲だけれど.
一方でわれわれ地質,あるいは地球科学はマイナーと言わざるおえない.
なので暇な地質学・地球化学・地球科学分野の人ははてなブログで記事を書いてくれると嬉しいな.
これ地味に感動した.
はてなダイアリーだとあるカテゴリーを全ての記事で削除しても記事一覧の所に消したはずのタグが残り続ける.当然そこをクリックしても,そのカテゴリーに存在する記事がないのだから表示はされない.
ところがはてなブログではあるカテゴリーに所属する記事が0になると,自動でサイドバーのカテゴリー一覧に表示されなくなる.記事数0とかかかれない.
さらに,記事の更新画面において,サイドバーにあるカテゴリーを選択する項目に記事がないカテゴリーは表示されない.
考えてみれば当たり前のことなんだけれど,個人的に感動した.はてなが当たり前の機能を付けてくるなんて.
地学センターで取る人には是非とも読んで欲しい.日本列島の誕生とともに教科書に指定するべき本.読み終えたら感想を書きたい.
信州大学理学部地質科学科についていままで書いてきた記事をまとめました.
信大地質科について知りたい人は,信州大学理学部地質科学科のページをご覧ください.
この写真集を見てもらえれば,雰囲気が伝わるかと思います.
信大理学部地質科学科の新歓ハイク(新入生歓迎ハイキング)について
地質に特化しているので,地球物理とかを期待する人は他の大学に行った方がいい.しかし,堆積,火山,岩石学と自分の足で野外に出て調査をして来ることにかけては日本有数である.なので実践力が付き,地質コンサルタントなど地質関係の職につきたい人には自信をもっておすすめできる.
川や山に出て調査をすることを嫌う人には厳しいかもしれない.もちろん卒論テーマとしては室内メインのものも多数あるが,授業では野外にでて調査をする必要がある.
ブログのサイドバーって言うほど必要か?"UserHeat"を使ってみたら恐ろしい結果が… | iPhone持って珍スポいてくる
サイドバーのクリック率が低いと書いている人がいた.確かにアドセンスでもサイドバーよりも,記事下のほうが圧倒的にクリック数が多い.
けれど,自分の場合はサイドバーをよく見る.なぜかというと,何かのきっかけがあってそのブログへ行き,特定の記事を見たとする.大抵の人はその記事を読んで満足してページを閉じるだろう.しかし,ネット中毒者は違う.
その記事がそれなりに面白かったのならば,他にも面白い記事を書いているはずだと考える.大抵の場合最新記事はサイドバーにあるので,必然的にサイドバーを見に行くことになるのだ.なので,サイドバーをクリックないし見る人はいるし,そういう人のほうがリピーターになりやすい.なのでサイドバーは存在価値がないとは言えないかな.
ただ,それならば記事下に更新情報を載せればいいという考えもあるので,本当にあったほうがいいかはわからない.ブログの場合はサイドバーがあることが一般的になっているので,むしろないブログは読み手にちょっとしたサプライズを与えて,注意を引く効果はある.
現状,まとめブログとか見ているとサイドバーは広告のためみたいな位置づけになっているのは事実.
サイドバーを見ている人はいるという話でした.今はサイドバーに更新記事とかTwitterとかの情報があるから見ているけれど,結局のところ,読み手を上手く誘導できるのならばサイドバーでなくともいいよね.
超値段が高いがいい本.新版も最近でて,情報が新しい.なんで,この本早く読まなかったんだ.堆積学の初歩の本と組み合わせて読めば勉強が捗りそう.文章も読みやすい.
ただ,ミスがたくさんあるようだ.最初の一冊としてはまずそう.
前に書いた進級論文略して進論の手引書を作りました.もしもあなたが地質の大学で進論をやることになったときお役に立てれば幸いです.進論がなんぞえという人はリンク先をどうぞ.
1. 序文
この手引き書は進論を有意義な物とするためのものです.ただでさえ大変な進論を少しでも負担を減らすために何ができるのかについて書いてあります.どうか役に立つように祈っています.
さて,多くの方はどこに何がでるのかなどネタバレを期待しておられるだろうが,この手引き書ではそれらについて書く気はまったくない.なぜなら,そのようなものを事前に知っていたとしてそれによって本来得られたはずの知識や技能が損なわれるのでは,進論へ行く意味が大きく薄れることとなるからである.すでにどこに砂岩や花崗岩など何が出ているのかを知っていることは,現地での調査をおろそかにする.そしてありもしない断層をあるかのように記載したり,実際に露頭を叩くことなく遠目で露頭を見ただけで記載するようになる.このような思い込みを生み,あなたの見立てをゆがめることとなるのだ.そして,できた結果もあなたが作ったものというよりも,データを借りているので他人との共同の物というオリジナリティが失われるものとなってしまう.
なぜ進論へ行くのか,それは魔法使いが武器を使ってはいけないのと同じくらい解釈が人によって分かれる.見解が違いすぎて混乱するかもしれないが,僕からも一つの見解を述べておこう.進論へ行くことは,卒論の予行練習であり地質科の学生として成長するための通らなければならない扉である.卒論で全員が地質調査をするわけではないが,半数以上の人はおそらく何らかの形で外へ出て調査をするだろう.その時,この進論の知識が大きく役に立つ.例えば,露頭の見方やスケッチ,記載,サンプルの取り方,ルートの引き方や地質図,柱状図などいちいち挙げていればきりがない.また,現地での調査だけでなくて,帰ってきてからのまとめの作業は,同じく卒論の書き方にきっと役に立つ.進論を経ることなしで,地質科を卒業したとは言えないだろう.それくらい大事なイベントなのである.通過儀礼といってもいい.
しかし,進論を重く考えなくとも良い.あくまでも,通過点であるのだからである.完璧を求める必要はない.初めてのことが多いのだから当たり前である.あなたの目で見たことを記載し,それを元に考えればいい.節度の範囲内で先輩や先生,友人に助言を求めてもいい.しかし結論を出すのはあなたである.それがどう評価されるかは第三者によってであるが,あなたが満足できるやったなと思えることを作り出せればいいのだ.人に過度に意見されることはない.理論的に妥当なやり方で作られた地質図や柱状図と言えど人間がやる以上100%の正解はない.自分自身のデータや解釈が全てである.そんな理論的に妥当な方法や形式で報告書や地質図などの求められる物を作ればいいのである.
最後に班のメンバーと協力して,人を思いやる心を最低限いつも忘れることなく,できれば楽しんで進論を行い無事最後の発表会までたどり着き単位を取れることを本当に心から願っています.
2. 進論に行く前 持っていたほうがいいもの,やっておいたらいいことを提案します
序文で疲れたので,くだけた感じで行きます.まず持って行ったらいいものです.
方眼紙.現地で柱状図を切るのに毎日使います.たくさんあったほうがいいです.
トレーシングペーパ−.なくてもいいですが,地形図からルートをトレースするのに便利です.発表会での手間を減らせます.
調査手帳.露頭情報を記載します.
地形図.5000分の1は当然持って行くと思いますが,一人5枚は持って行ったほうがいいです.絶対に足りなくなります.25000分の1を拡大して5000分の1にしたものは便利です.等高線が大きいので見やすいのが利点です.5000分の1は貼り付けて使うと思いますが,まず一回コピーしてできたそれらの複数の地図を貼り付け,再びコピーして一枚もしくは2枚にしておくと.貼り付ける手間が少なくなるので楽です.ただ何度もコピーを取っていると,等高線の主曲線がかすれて見えなくなるので,コピー回数は少ない方がベストです.
新聞紙.車の中に敷いて汚れるのを防いだりサンプルを包むのに便利です.それなりの枚数が必要.
色鉛筆,定規,プロトラクターあるいは分度器.柱状図,ルートマップの色塗りに使用.
サンプル袋.中に携帯など濡れてはいけないものを入れると良いです.なぜなら,鞄を浸水させる可能性があるからです.
「地質図学演習」「地質調査と地質図」,論文.鹿間(1954),氏原ほか(1988),宇井(1970)など.図学の本は柱状図や地質図を書く時にやり方をおさらいでき,「地質調査と地質図」は調査のやり方についてかなり詳しく書いてあります.
PC.写真を管理するのにあった方がいいです.その日のうちに写真を整理しないとどこの露頭で撮ったのか忘れます.これが致命的.余裕があるのならば写真を撮った時間を時間をルートマップに記載できれば最良です.
どうでもいいもの.卓球道具.体育館で遊べます.
次に行く前にやっておいた方がいいことです.
まず,論文を読みましょう.できれば原文を当たる方がいいですが,学習会でまとめられたものでも十分だと思います.自分の調査地域でどんな物が出るのかを知ることは大事です.これくらいは許されていると思います.大きな断層が地質図には載っているので,それを少しだけ頭に入れておきましょう.現地で見た物が何の層のものなのかを判断することは容易ではありませんが,地層の概略を知ることはその理解を円滑にします.氏原ほか(1988)がそこそこ読みやすいです.富草スラストメインの宇井(1970)もあります.また,日本の地質・中部編にも富草層群の記述があります.ただし,全ては自分たちで判断することで,論文の地質図は絶対ではありません.
次に,ルートを検討しましょう.尾根をいってもあまり意味がないので,谷をしっかりルートに入れます.道路沿いも重要なルートです.尾根は谷と谷を繋ぐためには必要ですが,余裕があればでいいです.このとき,調査範囲を隅々まで覆うそれぞれのルートを検討しますが,場合によっては他の斑の範囲と被るルートがあっても構いません.被っているルートは他の斑と共同で行くこともありです.次に,柱状図の書き方をおさらいしましょう.現地で毎日発表会がなぜかあるので,少年自然の家に帰宅してすぐその日のまとめをする必要があります.このとき,誰か一人でも班のメンバーが柱状図が書けないと,かなり揉めますし諍いの元になります.公平な班内での分担分けができません.最後に,クリノメーターの使い方が分からない人がいたら浅間にでもいって練習しましょう.柱状図と同じく,全員ができないと役割分担でいざこざになります.
3. 進論調査期間中の過ごし方
0日目.先生との巡検です.花崗岩とか新木田層,富草スラストを見ます.基盤と富草層群との不整合は,見ておくと調査地域の現場で見たときにこれが不整合だと判断する材料になります.スラストは花崗岩との境界を引くとき必要になるので,判断できたほうがいいのですが,まあこれが断層なのか破砕されているな断層粘土があると観察できればいいかと思います.後で0日目も別にレポートを書くので写真を撮っていた方がいいです.
1日目以後.朝起きて掃除をしての繰り返しでだんだん嫌気がしていきます.朝方に習慣を矯正した方がいいのですが,まあ気合いでどうにかしましょう.帰ってくると疲れているので,ベットに入るとすぐに眠りにつきます.快眠快眠.朝,ご飯食べてから手早く準備をしましょう.車の中では汚れないように新聞紙を敷いた方が良いです.車乗る前に,靴脱いでサンダルにでもなるのがベストなのです.
さて現場に着きました.靴履いて,荷物を持ちました.弁当も入れた.さあ沢などに入ります.ここで,やっておかなければならないのは分担分けです.全員が記載していると効率が非常に悪いのが理由です.斑ですので,そのメリットは最大限生かしましょう.3人斑ならば,1人目ルートマップ,調査手帳に記載する.2人目,ハンマーで石を割ったり露頭を見たり,クリノメーターで走向傾斜を測る.3人目,写真など.まあ臨機応変に役割の変更も必要ですけど,人には向き不向きがありますのでそれを踏まえて分担をしましょう.全部一人でやっているとだんだんいやになってきます.
さて現場での記載についてです.地調法と同じで一つの露頭ごとにゆっくりやっていると思いますが,はっきりいってそれだと終わりません.一番最初調査1日目はそれでも構いませんが2日目からはスピードアップ.一日で短い沢ならば最低一つは制覇しましょう.全ての露頭を詳細にスケッチしているときりがありません.スケッチは岩相が大きく違うや断層,不整合など地層境界となっているところなど重要な露頭で取りましょう.だいたいやることは露頭に着いて,全体を確認,掘ったり叩いて粒度や化石の有無,堆積構造などを見ます.断層の有無,あったらその特徴や走向傾斜,礫ならば径 (Max,平均),礫種,インブリケーション,基質など記載することをルーティーンワーク化します.この調査のやり方については,「地質調査と地質図」を読んでおくと漏れがありません.そうしてルートマップや手帳に記載してその日が終わり少年自然の家に帰ってきます.
少し休憩して今度はまとめです.発表用には今日行ったルートマップと全体図,柱状図などがいります.ルートマップは前述したトレーシングペーパーで使って転写して発表用のものを作るのもいいでしょう.とにかく,手早くルートマップを清書して,色鉛筆で色塗りをして,さらにはできるのならば柱状図も作る.ついでに写真の整理も.これをしっかり分担分けしてやります.平等に役割を分けないとわだかまりを生むので注意します. 発表では,その日行ったルートがどこか分からないと怒られますので,調査地域の全体の地形図にその日行ったルートを書いておきます.柱状図の色塗り分けは丁寧でないと突っ込まれますし,曖昧な表現だと怒られます.見てきたことやできた柱状図について分かりやすく説明しましょう.質問にはあなたが見てきたことだけを答えましょう.あやふやなことや変な解釈を言うと相手の疑問を大きくします.そうして,だんだんとデータが集まってくると斑によっては岩相分布図や地質図が書けたりするところも出てきますが,マイペースにあなたたちのベストをつくしましょう.変に焦ってぎすぎすする必要はないですが,空気を読むスキルが必要です.
予定通り行かなければ計画を見直したり,予定にない沢を先生などからの助言に従ってルートに入れたりと臨機応変に対応しましょう.こっそり聞くと先生は重要そうな場所やルートを教えてくれるかもしれません.毎日遅くまでやっていると,気が滅入ります.ですので中日を設けて休んだり,たまには作業を切り上げて早く寝ましょう.根を詰める必要は時としては必要ですが,いつもそういうわけではありません.自分たち,班のメンバーを信じましょう.そうして日々過ごしていくといつの間にか最終日です.
全体としては,調査が終わると後悔することが出てきます.しかし,時間が限られているのでしょうがないことです.一番怖い斑としての崩壊を避けるために,本文で何度も何度も触れているように誰か一人に負担を押しつけることなく平等に,そして空気を読んで人を思いやって最後まで過ごしましょう.本当に,このスキルは重要です.
4. 進論調査期間の終わりという名の始まり 帰ってきてからの話
進論の調査期間が終わりました.けれど,まだ地質図も柱状図も報告書もあります.さてどうすれば上手くいくのかという話です.
現地で調査してきたデータから岩相分布図と地質図を作りますが,その過程で各ルート(沢など)の柱状図をつくり対比させる事が必要です.各沢柱状図を対比させるわけです.指標となる凝灰岩層,化石が含まれているか,岩相などさまざまなことを比べます,そしてその地域の総合的な柱状図を作るわけです.また,1枚の調査地域全体のルートマップに露頭情報を書き込む作業もあります.これがかなりめんどくさいです.そのルートマップ上の情報を中心として岩相・地層の境界や走向傾斜のデータなどを使い岩相分布図,地質図を作っていきます.
この時,初めのうちは25000分の1を5000分の1に拡大した物を使ってもいいです.この方が等高線が見やすいという利点があります. 最初の内は,走向傾斜のデータを使い図学で引いても上手く岩相分布図,地質図が引けません.しかし,試行錯誤しているとだんだんとどういう分布をしているのか分かるようになります.本当に不思議なのですが,ずっと同じことについて考えていると調査地域のことならばなんでも分かるようになる模様です.
走向傾斜が分布に微妙に合わないということがあるのですが,結局のところ測るときに5度くらいは誤差が出る物ですし,どこの露頭で測るかで微妙にデータが変わるので大局的な視点でみましょう.データもまた未熟な僕らがやるわけですから,常に正しい訳ではありません.特に走向と傾斜のデータ.地層の広がりの方向と傾きを示すわけですが,これが明らかにおかしいと思うあてにならない箇所が出ます.どう考えても測ってはいけないところ,つまり走向傾斜が狂っているで取っているということです.これはしかたないことです.これを予防するには信頼性の低いデータには現場で?をつけるなど方法があります.
最後は,あなたが見た物を記載したルートマップを信じましょう.3〜4週間ほど格闘してようやくできた地質図などの結果をもとに地質調査演習調査報告書を書いてひとまずは終わりです.報告書なんですが,最終日に書くと本当にしんどいので(経験者は語る),最低でも二日前には取りかかりましょう.先行研究と,各説だけは前に書いておいた方がいいです.後,0日目のレポートも.言葉遣いなどは,先生が後でアップロードしてくれる注意事項やルールを読んで気をつければ問題ないです.カンマとピリオドは,日本語入力の設定で点と丸から変更すると後で直す必要がありません.後で,検索して置換してもいいですが.
地質調査演習調査報告書は決して他の人のをまねをしないこと.かつて,単位剥奪になりかけたことがあります.本当にしちゃ駄目.
さて発表会ですが,記憶があまりない.言えることですが,全てのスライドにはそれぞれタイトルをつける.時間通りに収まるように予行練習をする.はきはきとしゃべるなどでしょうか.進論で分かった結果を,スライドに載せて説明できれば問題ないと思います.後,総合柱状図の花崗岩との不整合の書き方は突っ込まれるので注意です.花崗岩が上位の地層に斜めににょろにょろと進入していると突っ込まれます.
5. 最後に
つらつらと書いてきました.進論は大きな壁ですがきっと乗り越えられます.一気に超えるのではなく,階段を一歩一歩登っていくというのがイメージしやすいと思います.この手引き書が少しでも力となって,一人一人が満足できる進論となることを願っています.
6. 文献
鹿間時男(1954)長野県南部の第三紀層富草層群について.横浜国立大学理科 紀要,第二類,生物学・地学,3pp,71-108.
田中邦雄(1977)阿南町の化石,長野県下伊那郡阿南町教育委員会.
宇井啓高(1970)長野県下伊那郡阿南町に分布する中新世,富草積成盆地の構 造.地質学雑誌,vol.75,no.3,131-142.
氏原温・柴田浩行・伊奈治行・若松尚則・細谷光也・津島孝子・細野隆男・斎 藤毅(1988)長野県南部の富草層群の層序と中新世古地理.瑞浪市化石博物 館報告,no.14,13-30.
鹿間先生と宇井先生の論文はネットJstageなどでダウンロードできる.
いつでもそうだったんだけど,誰かに注目される物を作りたいと思っている.ブログにせよ,研究にせよ,成果物が評価されるのは嬉しいことだからだ.
でもそう思うだけではだめで,そこに至るまでの空白を埋める必要がある.ブログだったら,何かについて調べたり新しい発想が必要だ.
そういう跳躍した思考を続けているといつまでたっても成功しない.
一歩一歩新しい技術なりを身につけていくしかない気がする.このとき,目的を達成するために技術を身につけることと技術を身につけることでやることが見つかるという二つの方法があって,どっちも正しい.
前者の目的のための方が,身につける原動力を得やすい.ただ,後者も技術を身につけること自体が喜びという人にとっては,いい方法なんだよな.これ自体は人の考え方とか性格みたいな違い.
いずれにせよ,前に進まない限り変革はない.停滞は0どころかマイナスだ.周りから取り残されてしまう.
うにゃ,そういうわけで目の前のことを一つずつ片付けていく.とりあえず石を切らないと.では.
5万分の1地質図幅「館山」ベクトルデータ(v01) 産総研地質調査総合センター,https://datastore.gsj.jp/
本サイトは、産業技術総合研究所地質調査総合センターが運営する登録制のダウンロードサイト(試験公開)です。 ユーザー登録によりどなたでも無料で発行済みの地質図のベクトルデータをダウンロードすることができます。 データは、シェープファイルとkml形式で、平成24年度より5万分の1地質図から順次整備・公開していく予定です。
シェープファイルとkml形式の2つの形式で、5万分の1地質図のベクトルデータが無料でダウンロードできるようになっててびっくりだ.登録するとダウンロードできる.今は試験公開している状態であり,現在20面のデータが公開されている.
アカウント名とメールアドレスを書いて登録すると,メールアドレスにパスワードが送られてくる.シンプルだが,どうせダンロードにしか使わないのでこれくらいのプライバシーでいいのかなと.企業と違ってダイレクトメール送ってくるわけでもないしね.Gmailで登録したらスパム扱いされて迷惑メールフォルダにあったので,届かないよという人迷惑メールの欄を確認した方がいい.
ログインするとプロフィールとか連絡先のページに入る.そしてどうやらシステムはワードプレスを使っているみたいだ,
地質図naviといい,便利な世の中になったものだ.まだ公開されている地質図が少ないので,早くもっと増えればいいなとは思うが,そんなに簡単な話でもないわけで.シェープファイルは,世界測地系になっているらしい,注意書きに書いてある.
冒頭の画像は,いつもどおりQGISにはArcGISのスタイルが効かないので,適当に分類分けして青で着色した.ただ,ベクトルデータ(ベクターデータ)だけで地形図がないんだということにここで気がつく.世界測地系がシェープファイルであり定義されているので,後はどこかしらから地形図なりをダウンロードや配信したほうが良さそう.カシミールで切り出して,コントロールポイント打つとかね.
5万分の1地質図幅「館山」ベクトルデータ(v01) 産総研地質調査総合センター,https://datastore.gsj.jp/
No. | 縮尺 | 図種 | 図名・地名 | 原図発行年 | ファイル種別 | バージョン | サイズ. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1/5万 | 地質 | 館山 | 2006 | kml | v01 | 3.99 M |
2 | 1/5万 | 地質 | 館山 | 2006 | shp | v01 | 3.35 M |
3 | 1/5万 | 地質 | 富津 | 2005 | kml | v01 | 7.99 M |
4 | 1/5万 | 地質 | 富津 | 2005 | shp | v01 | 6.64 M |
5 | 1/5万 | 地質 | 木更津 | 2004 | kml | v01 | 3.78 M |
6 | 1/5万 | 地質 | 木更津 | 2004 | shp | v01 | 3.19 M |
7 | 1/5万 | 地質 | 横須賀 | 1998 | kml | v01 | 4.6 M |
8 | 1/5万 | 地質 | 横須賀 | 1998 | shp | v01 | 3.89 M |
9 | 1/5万 | 地質 | 清水 | 1990 | kml | v01 | 1.98 M |
10 | 1/5万 | 地質 | 清水 | 1990 | shp | v01 | 1.72 M |
11 | 1/5万 | 地質 | 那古 | 1990 | kml | v01 | 1.57 M |
12 | 1/5万 | 地質 | 那古 | 1990 | shp | v01 | 1.37 M |
13 | 1/5万 | 地質 | 御前崎 | 1988 | kml | v01 | 3.46 M |
14 | 1/5万 | 地質 | 御前崎 | 1988 | shp | v01 | 2.93 M |
15 | 1/5万 | 地質 | 大島 | 1984 | kml | v01 | 1.02 M |
16 | 1/5万 | 地質 | 大島 | 1984 | shp | v01 | 945.8 K |
17 | 1/5万 | 地質 | 姉崎 | 1984 | kml | v01 | 7.4 M |
18 | 1/5万 | 地質 | 姉崎 | 1984 | shp | v01 | 6.33 M |
19 | 1/5万 | 地質 | 東京西南部 | 1984 | kml | v01 | 7.96 M |
20 | 1/5万 | 地質 | 横浜 | 1982 | kml | v01 | 5.46 M |
22 | 1/5万 | 地質 | 横浜 | 1982 | shp | v01 | 4.69 M |
23 | 1/5万 | 地質 | 静岡 | 1982 | kml | v01 | 2.63 M |
24 | 1/5万 | 地質 | 静岡 | 1982 | shp | v01 | 2.26 M |
25 | 1/5万 | 地質 | 鴨川 | 1981 | kml | v01 | 4.01 M |
26 | 1/5万 | 地質 | 鴨川 | 1981 | shp | v01 | 3.42 M |
27 | 1/5万 | 地質 | 三崎 | 1980 | kml | v01 | 861.21 K |
28 | 1/5万 | 地質 | 三崎 | 1980 | shp | v01 | 788.08 K |
29 | 1/5万 | 地質 | 藤沢 | 1979 | kml | v01 | 7.09 M |
30 | 1/5万 | 地質 | 藤沢 | 1979 | shp | v01 | 5.94 M |
31 | 1/5万 | 地質 | 稲取 | 1978 | kml | v01 | 776.21 K |
32 | 1/5万 | 地質 | 稲取 | 1978 | shp | v01 | 721.32 K |
33 | 1/5万 | 地質 | 下田 | 1970 | kml | v01 | 1.96 M |
34 | 1/5万 | 地質 | 下田 | 1970 | shp | v01 | 1.7 M |
35 | 1/5万 | 地質 | 伊東 | 1970 | kml | v01 | 781.87 K |
36 | 1/5万 | 地質 | 伊東 | 1970 | shp | v01 | 711.86 K |
37 | 1/5万 | 地質 | 神子元島 | 1958 | kml | v01 | 2.13 M |
38 | 1/5万 | 地質 | 神子元島 | 1958 | shp | v01 | 1.84 M |
39 | 1/5万 | 地質 | 修善寺 | 1956 | kml | v01 | 2.83 M |
40 | 1/5万 | 地質 | 修善寺 | 1956 | shp | v01 | 2.42 M |
ダイヤモンドは超音速で地底を移動する (メディアファクトリー新書)
岩波新書の地質系は薄い割に内容が盛り込まれていて好きです.全体を俯瞰するのには役に立つと思います.いきなり大人向けの本から入らずに子供向けの本を読んで基礎を学ぶのと同じことです.入船先生の本は,専門の超高圧環境についての本.地球科学連合にブースを出していて,そこでこの分野について興味を持ちました.
私の他の岩波新書の地質系のおすすめは,以下のとおり.
もっと知りたいという人は同じ平先生の「地層の解読」を読むと良いです.高いですけれど,図も大きくてなにより読みやすいのが嬉しいところです.シリーズの2作を合わせて読むと地学については大学入試レベルまで行けると思います.
山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)
岩波新書ではないですが,前に紹介した「山はどうして出来るのか」も役に立ちます.この本は文字通り山にスポットを当ててそこからプレートテクトニクスなどの地質現象を解き明かす感じですが,基本的な地質の知識は盛り込まれています.
海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史 (ブルーバックス)
ムー大陸の謎を地質学的に検証するという形で,本当にムー大陸はあったのか,あるいは大陸の定義は何か.また,沈んだ大陸は本当にあるのかについて最新の知見を元に書かれています.
地球を突き動かす超巨大火山 新しい「地球学」入門 (ブルーバックス)
大陸の本と関連して,かつて生物の大量絶滅にも関わったとされる超巨大火山について書かれた本です.
夏休みなので実家のある大分に帰ってきて,隔離されたところに住んでいる.隔離されていると言っても,それはある種のジョークであって絶海の孤島とか山奥ではなくて,そこが少し郊外で高いところにあるというだけである.
大分県の県庁所在地である大分市は,中心地が海からほど近い標高が低いところにある.そのため大規模な津波が来たらかなりのダメージを受けるだろう。これについては、江戸時代に起きた別府湾での地震により津波が発生し、中心地まで津波が来たという報告があり調査もされている。
大分市またはその近くにはパークプレイスやわさだタウンといった郊外型の大型商業施設があって,中心部の商業施設,例えば商店街とかは寂れている.しかし,その寂れ具合はそこまでひどい物でもなく,特に大分駅を改造して商業施設大分にわさき市場(お土産屋さんや飲食店)を入れたり,改造で空いた、駅に隣接した土地に映画館が入ったビルを建てているなどの努力により中心部への人の回帰は期待できそうである.かつて,日本一閑散とした県庁所在地の駅と俗に言われた理由である,駅の上野側にも文化ホールが建てられ,さらに開発が進むようである.
ジャンプで好評連載中の食戟のソーマ最新話で描かれていた駅中施設によるにぎわいというのは、大分駅においても見られている。同様に、近くの商店街であるガレリア竹町やセントラルポルタなどの顧客を奪っているのかどうかは不明であるが、意外と相乗効果が出ているかもしれない。
駅の前通りにあった大分パルコとSATYがそこそこ前に閉店し、大規模な店が減ってそれと同じくらいの規模の店ができるかどうかは謎であるが、前述のシネコンが入るらしいビルが同じくらいのにぎわいを産むと期待したい。パルコの跡地は病院になった。
実家では、専門である大分県の近くの地質について勉強している。例えば三波川帯と大野川層群との境界である佐志生断層が古中央構造線ではないか、三波川に伴う非変成の堆積岩の存在、朝地変成岩類と大野川層群との関係性、日方ナップの存在。大野川層群のプロビレンスはどこあたりなのか。
などが学んだことである。古領家帯の定義など初めて聞くことが多く、自分の研究に直結するかどうかは不明であるが、読んでいてかなり楽しい論文たちである。
家に居ながらにして、PDF形式でスキャンされた論文がダウンロードして読める幸せに感謝したい。ここまで進歩するとは思えなかった。地質学雑誌もただで読めるとは太っ腹である。地質学論集は学認によるログインなどが必須である。
地質調査月報もかなり昔までPDF化してあるし、地質学雑誌においても手書きの時代の論文もPDFで読むことができる。
日本は、海外のエルゼビアによる論文雑誌の独占と違って、だれでも読むことができる論文が多くて非常に好ましい。なので、自分の大学での研究に関係している論文を卒業した後も読むことができるというのは、自分の知識を強化し、また最新の研究に触れ楽しむことができるので良いことだと感じた。
J-STAGEさまさまである。
けれどPDFにロック書けるのは正直いってやめて欲しい。文献データなどのテキストデータをコピーしてペーストすることができないし、ここ大事とか書込みすることもできない。ロックを解除していいのか分からないし、キーが配布されているわけでもない。でも、改変されることの禁止など多分意味があることだろうと思うので、しょうがないのかなと感じている。しょうがないしょうがない。
地質にしろなんにせよサイエンスというものは読んで情報を蓄えるだけでは意味が無い。新しいことを発見するためにはそこから考え、実験したり調査したりする必要がある。他人のデータだけで仕事をしても、オリジナルではない。
なので積極的に外に出たり実験や分析など活動するということは、論文を読むのと同じくらい大事であると今一度心に刻むのであった。
非英語圏の人間が英語圏の人間が書いた英語論文を訳すときどうすればいいのかという試行錯誤の記録です。しんどい〜。
ようやく20P弱の地質論文を読み終えました.
幸いにして,文字認識済みのpdfは外国のジャーナルだと当たり前なので助かります.日本のジャーナルだと,画像データとしてしか認識してくれないのでコピペもできないというどうしようもない仕様が今でもありますから.
アブストラクトを訳し,イントロダクションとコンクルージョンを次に訳してから本文に入るというのがセオリー.更に言えば始めに全体の把握のためにばらばらと目を通すのが鉄板らしいですが,力が足りなさすぎてそれすらできないので,始めから訳して知識を蓄えました.単語の意味や日本語だとどう訳すのか,andがかかる位置などだんだん分かってくるような気がします.
単語の和訳には,辞書を使いますが,ジーニアスではまったく歯が立たないので,web上の辞書を使用しました.
英和辞典・和英辞典 - Weblio辞書
weblioはおすすめ.専門用語の辞書も内蔵しているので,意外と難解な単語でも和訳が分かります.後例文とか便利.
Google翻訳を併せて使用.自動翻訳は支離滅裂なようには一見みえますが,文法構造を把握するのには役に立ちます.長い文章を入れると,単語のハイライトが効かなくなるのが難点です.後,自動和訳をクリックして,単語の意味を知ったりなどにつかえます.更に,文頭のおきまりの言葉などには強みがあります.
地質関係の単語の和訳には,地質学用語集必須です.大概単語に限れば載っている気がします.英和・和英とどちらでも引けて便利.まあ,単語の意味はないんですが.高いのがネック.本当にネック.
地質の用語の意味は地学事典があればいいのですが,大概ないので以下のサイトで載っていることがあるかもしれません.ただ,現在では意味が変わっていたりすることがよくあるので注意.
JOGMEC 石油・天然ガス資源情報 総合検索
用語辞典
コトバンク - 時事問題、ニュースもわかるネット百科事典 kotobank
岩石学事典が辞書の中にある.
Yahoo!百科事典 - Yahoo!百科事典が新登場!!
出典が明確.
wikipediaは専門用語だと間違っていたり,途中で投げ出していることがたたあって…….
英語の単語でGoogle先生で聞いても,だいたい英語のサイトでしか引っかからないことが多いので諦めないこと.
これらをやりつつ英語論文と格闘していると,その内訳す力が身につくような気がするようなしないような.で,その状態になるとMacのプレビューの機能というかOS標準の機能である選択部分をワンタッチで辞書で引くことができるというのが役に立ちます.単語をダブルクリックで選択,ジェスチャーかコンテクストメニューから辞書で調べるを選択.スムーズに調べられる.ダブルクリックで単語選択,コピー,ペースト,ネット辞書検索より早いです.ちなみに,ダブルクリックで単語選択,トリプルクリックで文の塊もしくは英論だと1文?の選択ですよ.慣れると選択が高速でできるようになります.
コンクルージョン
気合いと根性で効率的にやるとしか言えない…….
訳しているとき
ああやばい。まずいよこれ。終わりがみえない。いくら訳しても終わる気がしない。ここからここまで三時間かかっているよ!。後20時間でできるかな。日本語にしたけど、支離滅裂だよ。どうすればいいのか。後でもういいや、考えれば。先へ進むのだ。テストで解けるところから解くみたいなもんだよ。なんで日本人は英語圏の人間じゃないんだ。あいつらにも日本語論文読ませたい。ドイツ語論文訳すとかあるのかな、向こうの学生でも? ずるいよ。
どこまで訳したのか分からなくなった、泣き。andはどこまでかかっているのか不明だよ。文長すぎ、逐語訳だとどうしても意味不明になるんだよ、後で読んだとき大変出し直さないとな。お腹すいた、目が痛い。英語嫌い。夢にアルファベットが出てくるよ。ababababab、ABエンジェルビーツ! 最近OPパロ×進撃の巨人動画人気だったな。
よし、どうにか終わった。
といったような過程を踏んで訳していましたよ。