今の若者は成り上がりとかを狙ってはいない

ヒルズ族よりノマド族(若者、地方へ)低温世代の経済学パート4(1)- 日経新聞
日経新聞電子版で面白い記事があったので紹介。超訳するとITの力で地方であっても都会と同じような仕事ができる分野もできてきたので、都会から地方へと戻る若者もいるんだよということだろう。

この記事のコメントでちょっとわかってないなというコメントがあったので引用する。

20歳代男性
この記事を読んでノマド族を目指そうと正直思えなかった。ノマド族にはヒルズ族にあるような「一発大逆転の大成功を夢見た若者たちが、東京で起業し大成功をする」というようなジャパンドリームがまるで感じられないからだ。田舎や地方が好きな人が地方に行ってビジネスを始めてもいいとは思うが、若者のあこがれの対象にはなりえない。

このコメントのどこがちゃんちゃらおかしいかというと、今の若者はヒルズ族みたいな成功を求めている人は極少数に留まるということが何もわかっていないからだ。ジャパンドリームとかなにいってんの、この不景気に。ただでさえ景気が悪い中、少しでも安定を求め大きな会社に狙いを定める若者たちにそんな気持ちはない。

ただ、首になることなく普通に働いて生活していくことができるお金が欲しい。普通という幸せを求めているだけなんだよ。年をとって給料が上がり役職上がる。それぐらいのランクアップで十分に納得できる。

リスクを求めて這い上がろうという人間は少数派でなおかつ危うい。そしてその大半は現実を理解していないで遠吠えを叫ぶ未熟者に過ぎないのだ。

お金や権力といったことに縛られることの愚かさを理解すること。生活の質こそが高めるべきものだと思う。そんな当たり前のことを見失ってはいけない。またその幸せさには家庭を持つこともあるだろう。


俺はこんな所で終わる人間ではないなどとあがく割には、努力もしない。そんな大人にならないように僕も心がけたいものだ。