ライトノベルは、新しいジャンルのためか一般文芸では見られないような文字表現がよく見られる。例を挙げれば文字いじりなどがある。これらは、ここ最近使われるようになったわけではなく、かなり昔から見られる。今のライトノベルにおいて最もこうした表現技法を多用している作家は、平坂読と言っていいと思う。この記事では、彼の作品でよく見ることが出来るそのような表現について取り上げたい。
1,太字
強調したい語句に使用されている。『ラノベ部』1巻では前半に多用されているが後半は頻度が減る。2巻以降ではめったに見られない。特に、『ラノベ部』一巻の初登場においての名前では必ずこれが使われている。
2,文字の拡大
通常の大きな声での発言などの他、擬音などでも使われることがある。使用例 どかあああああああん、など。使うときは改行が必須。一緒に、文字種が変更される場合が多い。『はがない』になるとよく使われるようになる、過剰な反応をする変人が多いことが影響しているようだ。
3,文字の縮小
読み手に何を発言したかどうかは伝わらせながら他の登場人物たちには、聞こえない、或いは完全には聞き取れないという状態を作り出すのに用いられる。平坂読作品ではよく見られるスタンダードな技法である。共通理解として、これが出てきたら他の人には聞こえない独白であるという認識となる。好きな人にその言葉が伝わらなかったという場面でも見られる。この技法非常に便利で汎用性が高いと思っている。
4,文字種変更
『ラノベ部』にてリレー小説の部分にこれが使われていて。他の文章と違うということが明らかに読者に分かるようになっていた。
5,記号の連続使用
三点リーダーの連続使用など。読み手にインパクトが大きい。
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この場合、返事に時間がかかったなど間を取るのに使われている。
同じシリーズでも太字のように使われなくなる技法も存在することが判明した。多様な技法が見られるのもまさにライトノベルならではといったところだろうか。他の作品でこんな凄い文字表現があったという人は教えてほしい。以上、新刀無乃でした。
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