はじめに
少し前に最近のVTuberのトレンドとして箱というものがあるというのが話題になった.にじさんじやホロライブ,アイドル部という一つの企業が多数のVTuberをデビューさせてグループ内でのコラボなどを通じてコンテンツを作るというのがトレンドである.
しかしそれだけで説明できるほどVTuber界隈は狭くない,他にも興味深い大きなトレンドがあり,今回はそれについて説明したい.
企業Vtuberの増加
これは主として最大事務所にじさんじで顕著だが,毎月複数人デビューさせており現在80人を超える.またホロライブも人数を増やしている.
一方で最初にデビューさせた人数のまま増えていないところもある.そういうところは,様々な理由でやめた方が出てきているため人数が減っているところがある.
一つの企業内でのVTuberの増加を紹介したが,何人かのVTuberからなる事務所も多く生まれている.
このトレンドの背景にあるのは,VTuberをデビューさせて運用していく経験が蓄積されてきたということである.人数を増やす理由は,箱内で多様性を確保する,企画をやりやすくするなどの理由があるだろう.
企業VTuberの企業を超えたコラボ
ホロライブとにじさんじ (舞スバ),あにまーれとにじさんじ (緑はねる) など事務所を跨いだ企画も頻繁に行わなれるようになってきた.人によっては,別の事務所の所属であるようにからかわれるVTuberもいる.イベントではなくて普段の配信や動画でカジュアルにコラボする自由さはVTuberの特筆すべきところといえる.
ユニット化
にじさんじなどでは,新たにライバーをデビューさせるときに何人かで一緒にデビューしてユニット化することを狙うようになっている.これは活動を行う上で気軽に相談できる仲間ができるため安定して活動をしていく上で非常に有効的である.
このようなデビューのときに作られるのとは異なり,デビュー後に何人かのVTuberでユニットが生まれることがある (例えばド葛本社など).これらのユニットは,事務所をまたぐこともある.
そうしてできたユニットは時として非常に人気があり,ユニット単独でイベントが行われることもしばしばある (キス部,ド葛本社,OD組).
イベントが多く開かれるようになった
毎週のようにVTuberのイベントが行われるようになった.それらは,大きく分けて2つに分かれており,VRライブとそうでないものである.前者はまた音楽イベントとそれ以外 (誕生日配信やトークショーなど) に分かれる.後者ではおしゃべりフェスというものがあり,AKBの握手会のように一対一で話せるというものだ.ファンの声を直接聞くことが難しいVTuberにとってファンと触れ合う機会となっている.
イベントはVRライブであっても生配信が無料あるいは有料で行われることが普通である.
男女コラボの忌避感の緩和
女性VTuberをアイドル的にみなし,処女信仰が如く男性VTuberと絡むことを拒絶して暴れるファンがかつて目立ち,男女コラボの阻害要因となっていた.しかし,理由は定かではないがそういう声を押さえつけることに成功し,男女コラボがよく行われるようになった.さらに男女間のユニットに恋愛関係に近い何かを見出すファンも目立つ.
理由をあげるとすればVTuber内での目立った男女のスキャンダルが起きていないことも理由だろう.
VTuberファンの絶対数の増加
にじさんじを例に出すと2019年にデビューしたVTuberさんでもYouTube登録者10万人を達成する方がたくさんでてきた.どうやら,昔からVtuberを見てきた人が登録しているわけではなくて,新規のVTuberファンが登録しているらしい.ここ半年くらいでファンの規模が二倍くらいになっている感覚がある.
一方でいわゆる四天王などの初期組は,登録者の伸びが小さくなってきている.
2Dから3Dへ
積極的にLive2Dから3D化が行われるようになっている.これは,VRライブなどのイベントの増加も影響している.
その他
TV番組出演
クリエイターのVTuberデビュー
ファンクラブモデル (安定収入)
- メンバーシップ(YouTube)
- FANBOX (Pixiv)
にじさんじの御伽原江良ちゃんで,メンバーシップ登録者数が2300人 (✕490円)いる.
57分すぎ【#Vのから騒ぎ】顔"は"良いVtuber編 /御伽原江良/DWU/葉山舞鈴/犬山たまき【因幡はねる / あにまーれ】 - YouTube
クラウドファンディング
3D化,音楽イベント開催,グッズ制作など.
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